母が買うと言った「家」【番外編】

昨日の夕ごはん

いただき物のピザ、野菜たっぷりコンソメスープ、 グレープフルーツ、

牛乳寒天(ラズベリーソース)

昨日の昼食はいつもより遅い時間に親子丼を作って食べたので、

夕ごはんもお腹が空かず、冷凍庫にあったピザを焼いた

レストラン仕様のピザだったのでとても美味しかったが、

夫には足りないのでこの他にパスタを茹でてニンニクたっぷりの塩コショウ味で頂いた

我が家では珍しくイタリアンな夕ごはんとなった(笑)

70歳で長期入院した母が下した決断

私達家族がブランド住宅を建てた三年後

私達の生活もすっかり安定した頃だった

長い期間、田舎と都会のマンションを行ったり来たりしていた母が、

体調を崩し都会の病院に一ヶ月ほど入院した

その間、私は毎日のように顔を出して話し相手になった

そろそろ退院のメドもついた頃だった

母が突然「今回の入院で私もいろいろ考えた

このままおカネを残して死ぬのは馬鹿らしい

死ぬ前に新しいマンションに買い替えて、

こちらで一人で生活しようと思うから、

あなた次のマンションを探して買って頂戴」と言った

最初は「はいはい」と聞き流していたが、

その日以降、見舞いにいくたびに「良いのは見つかった?」と聞いてくる

ほんとうに買うのかと念を押すと、

「お願いだから買ってきて!」と言う

父に相談すると

「そうか、ママのおカネで買うのだから、買ったらいいんじゃないの」とお許しが出た

買うとなったら一刻も早く買いたいと言う母に急かされ、

私の不動産屋周りが始まったが正直大変だった

まず古いマンションを売らねばならない

私はまず新たに買うマンションを決めて、

その不動産会社に古いマンションの売買も依頼することにした

新たなマンションは建築中だとすぐに入居できないので、

すでに建っているマンションから選んだ

場所は私の家からもアクセスの良い地域

高齢なので最寄り駅から徒歩5分以内の場所で、

スーパー・コンビニ・銀行など便利な場所

万が一エレベーターが使えなくても階段を利用できるように低層階

それらの条件に絞った結果3件ヒット

パンフレットを母に見せてさらに二件に絞り退院した母を連れてモデルルームを見学

結果決めたのがこのマンション

専有面積78㎡

スーパーゼネコンが建設した3LDKの新築マンションである

契約はすべて私が取り仕切った

ほかの住居はすべて売れ、モデルルームとして使っていた最後の部屋なのに、

担当に値下げを打診したが、強気で値下げできないという

キャッシュで買うということで、粘り強く交渉して、

設置してあった家具や照明、カーテン・小物のすべてをサービスとしてつけてもらったので、

実質300万円分くらいの値引きとなったと思う

いや、ほんとうにこの「家」を買う時には、

ひとのカネで買うということもあって、自分の家を買うときより緊張した

今となっては思い出深い「家」である

さて、母は田舎で仕事を続ける父に見切りをつけ、

このマンションで花のおひとりさま生活を満喫しようと、

田舎の荷物をまとめて引っ越してきた

引っ越した当初は私も毎日手伝いに行っていたが、

母も健康になったので私も毎日通わなくなった

入居して二週間後

母に話しがあると呼び出された

行ってみると妙に元気がない

「あのね、あなたにはとてもお世話になったのに申し訳ないんだけど、

私やっぱり田舎へ帰ることにしたわ」

「・・・・」

予想した通りだった

母は毎週都会に来ていたとはいえ、一人で乗り物に乗って街ナカを移動したことはない

都会にいる友人(一人)も同じ市内といっても離れているので、

いつも会えるわけではない

それまで田舎で父の庇護のもと自由気ままに生活を愉しんでいた母

都会生活を夢見て出てきたものの、

一人暮らしはあまりに寂しく、人に囲まれた田舎の生活が恋しくなったらしい

それを聴いて私は「だから言ったじゃないの」と思ったけれど、

父に話すと嬉しそうに「じゃ、明日迎えにいく」という

かくして母の都会人生活は二週間あまりで幕切れとなった

その後、このマンションは以前持っていたマンション同様、

両親のセカンドハウスとして週に2日だけ使用する家となった

そして、このマンションを購入した三年後、

今度は私たち一家が慣れ親しんだこのマチを離れ、

住んだこともなかった東京に転居することになる

そのことを両親に告げた時、

私達の家に近いマンションを買った両親を失望させることを覚悟したが、

東京生まれの父は「そうか、行ってこい!」と言い、

母は「休みになったら帰ってきてここを使いなさい」と励ましてくれた

母の言葉に甘え、東京に引っ越してから毎年年二回の長期休暇には、

このマンションの玄関入ってすぐの洋間に寝泊まりした

5.8帖の洋間に布団を三枚敷き、中学生になった息子と三人枕を並べて寝た

休暇になり年に一ヶ月半ほどではあったが、

親子で使わせてもらったことを今でも感謝している

次回は東京で住んだ涙の「家」です m(_ _)m



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