弱っている人の気持ちを理解できずに・・・


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昨日の夕ごはん

夫の夕ごはん

私の夕ごはん

スーパーのお寿司、味の素の冷凍ギョーザ、茶碗蒸し(市販品)、

とうふとわかめの味噌汁、浅漬け

昨日は終日忙しく、

帰宅してから夕ごはんを作る元気がなかったので、

途中スーパーに寄り調達

私は生の魚が嫌いなので、助六寿司

食べた後、横になったらそのまま寝てしまい、

夜中に胃がもたれて目が覚めた

疲れて帰ったときは、あまり食べないで休んだほうが良さそう、、、

昨日の一日

昨日は朝から友人らに「家を売った友人」の不用品セールに来てもらった

ハイブランドの服や装飾品、靴などを破格で販売しているので、

皆一人で大量に購入

売り子の活動後は午後からこれまたボラで発送作業を二時間

友人も手伝ってくれたので三時間かかるところを一時間短縮できた

夕方からはサ高住に住む婦人を仲間と二人で訪問

6月から月二回ペースで彼女の住まいを訪問しているので、

昨日で六回目くらいだと思う

だいぶ彼女の事情もわかってきたと思っていたが、

昨日は彼女のおかれている状況についてまるで理解していないことを思い知った

まず、先日私が彼女に送った本であるが、

それは厚くて右手が麻痺してしまった彼女には持つことが難しく、

読めないということでかえってきた

本をテーブルに置けば読めると思って送ったのだけれど、

そのテーブルまで左手片手で持ち上げることができないのだ

そんな彼女の事情に配慮できなかったことが申し訳なかった

単行本より、文庫本のほうが字が大きいから、、と思ったが、

それが仇になってしまった

また、彼女の話しの中で、

彼女が「夜眠れない」と言ったので、

「どこか苦しいところがあるのですか?」と質問したら、

それは肉体的な痛みなどではなくて、

全く別の理由であった

その理由とは、、、、

脳梗塞の発作で死の淵をさまよい3日ぶりに発見された彼女が入院していた病院から、

サ高住に転居

しかし、そこに入居している利用者さんはほとんどが認知症を発症していて、

誰一人彼女の話し相手になる人もなく、

彼女はその施設に入居したことを大きく悔いていた

先日安倍総理が辞任の意向を発表した時、

その場にいた入居者に「安倍さん、辞めるんですってね」と話しかけた

すると相手はきょとんとした顔で「安倍さん?誰、そのひと」と首を傾げた

その様子を見て以来、彼女は非常に落ち込み、

このようなところでこのまま生活するのかと孤独感にさいなまれ、

「もう死んでもいいや」と投げやりな気持ちになり、眠れなくなったとぽつぽつと私に話してくれた

それを聞いて、私はまったく的はずれな言葉を発したことに恥ずかしくなった

私は一体彼女の何を見て、聞いていたのだろう

本といい、受け答えといい、

ほんとうに自分のたりなさを強く感じた

人を慰めたいと思い、通っているが、、、、

あまりにも無力で無知である

しかし、彼女は私達に言った

「あなた方が会いに来てくれてほんとうに嬉しいのです

私の話しを理解して聞いてくれるのは、あなた方だけですから」

彼女にも友人がいる

けれども、友人も高齢で体調に波もあり、

自宅から遠くに住む彼女の元に、

頻繁に会いに来ることはできない

しかし、それでも彼女は来月その友人とコンサートに行くことを今からとても楽しみにしていた

「このままではだめだと思うんです

これからは月一回でも自分からどこかに出かけて楽しみを見つけないと」と彼女は言った

たった二週間に一度の面会だが、

そして、ほんとに的外れなことを言ってしまう私だが、

別れの時間がきて、彼女は笑顔で私たちを玄関まで見送ってくれた

日没の時間も早くなり、

もううっすらと暗くなり始めた時帰宅した

昨日は朝から、いろいろな人に出会い私も疲れたが、

こうして自分の足で出かける事ができることはなんと幸いなことだろう

私の持てる時間を人さまのために用いたいと願って昨日一日を過ごした

足りない自分に落ち込むこともあるが、

人生は短い

失敗を重ねながらも人さまから学び続けていきたいと願う


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