60年前の「提言」に衝撃を受けたが・・・


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昨日の夕ごはん

鶏手羽元のトマトシチュー、コールスローサラダ、豆腐のステーキ(ポン酢味)

押し麦入りご飯、柿

昨日は休日の夫が夕ごはんを作る日でしたが、

例によって趣味に没頭していたので、

私が主菜のシチューを担当しました

トマトシチューは「家を売った友人」宅から処分品として持ち帰った、

7年前に賞味期限が切れたトマトジュースで作りました

とても美味しく頂きました

飼い猫が亡くなって今日で一ヶ月

部屋にお花を飾って猫を偲びました

私のくつろぎコーナーにも飾りました

こちらはネズミのクリスタルも置きました

外は冬景色なので、家の中に花を飾ると気持ちが和らぎます

猫のぬくもりが恋しくて、

猫の保護団体の里親募集サイトを見ています

預かり制度を設けている団体があり、

私も協力できるだろうかと考えますが、

コロナ禍にあって私もいつ感染するかわからない不安があるので、

決心がつきません

時間をかけて検討したいと思います

猫のことを思い出すと寂しさがこみ上げてきます

17年以上も一緒に暮らした家族

ともに過ごした時間を忘れません

63年前の雑誌記事に衝撃を受ける

コロナ禍になり、在宅時間が長くなったのを機に、

今、なぜこんな時代になったのか検証しようと、

収集した婦人之友のバックナンバーを別ブログにまとめる作業を開始しました

先日は昭和32年に出版された11月号をチェック

そこで、衝撃的な記事を目にしました

その号は「若い人の結婚」に関しての特集号でした

『遺伝と結婚』と題して、医学博士であり、

当時の国立衛生院衛生統計学部長の川上理一氏執筆の記事です

記事の一部はリンクしている別ブログに載せました

中でも特に憤りを覚えたのが次の部分です

優秀者は子沢山でなければいけない

(前略)

社会全体して遺伝の向上を計るにはどうしたらよいか。

優秀者が沢山の子どもを生み、劣悪者が子供を生まないようにしなければならない。

実際はどうであろうか。

逆淘汰といって、まさにその反対になっているのである。

劣悪者は優秀者よりも遥かに沢山の子供を生む。これが全世界を通じて間違いのない大法則である。

これでは遺伝子は低下せざるを得ない。これに対してどうしたらよいか。

良い方法がないのが優生学の悩みである。

これを読んで、2016年に起きた相模原障害者施設殺傷事件を思い出しました

現代では上記のような記事はタブーとされていますが、

私が生まれた当時、婦人之友という一般雑誌でも堂々と取り上げていたのです

こういう思想がハンセン病患者に堕胎を強要するもとにもなったのだと思います

しかし、憤ると同時に過去、

私自身も育った過程で、このような思想の影響を受けていたことを認めざるを得ません

その意識が大きく変わったのは、夫と結婚してからです

夫と出会い結婚を考える間柄になった時、

夫から家族に重度の知的障害をもった叔母が存在したことを知らされました

叔母が障害を持ったのは、乳児の時の病気が原因だったと聞きました

夫の実家は東北の農家で貧しく、

姑が乳児が高熱を出しても嫁が子供を病院に連れていくことを許さなかったというのです

叔母は生涯2才児程度の知能で、亡くなるまでおむつをしていました

言葉も唸るような声しか発することが出来なかったそうです

夫が中学生の時に叔母は50代で亡くなりました

しかし、その叔母は夫に「人間の存在」について一生をかけて問いかける存在となりました

一生、自分の言葉で感情を表現することが出来なかった叔母の生涯

痛くてもそれを伝えることができなかった叔母

その叔母が生まれてきた意味を夫は今も考え続けています

私がわかるのは、夫はそんな自分の弱さや醜さにいつも考えている

自分とはいったいどんなニンゲンなのかと自問しているのです

それはニンゲンとして生きる上でとても大切なことだと思います

私は夫と結婚した時からすでに病弱でしたが、

それでも夫は私と結婚してくれました

私は夫の優しさはその叔母の存在があって育まれたのだと思っています

叔母は決してこの学者さんがいうような優秀者ではなかった

でも、周りにいる人に自分の心の醜さや弱さに気づかせてくれる存在でした

そして、同時に優しさも引き出してくれる存在だった

私は農繁期、中学生の夫が50代の叔母のおしめを取り替える場面を想像すると、

胸が熱くなります

夫の実家には、叔母の写真は一枚も存在せず、

半世紀前に亡くなった叔母がこの世に生きていた証となるものは何ひとつありません

義親が新たに家族に加わる嫁や孫たちに見せまいと処分したようです

でも叔母の存在は夫を通して私の心にも生きています

私の息子にこの叔母さんの話しをする機会はなかったと思いますが、

いつか息子に会うことができたら、

この叔母と夫の話しを聞かせようと思います

息子も自分の家系の歴史から、学ぶことがあると信じて


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