「田村正和」さんの訃報と”捨てられた”過去・・・


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今日の夕ごはん

しいたけの肉詰め焼き、茄子とピーマンの味噌炒め、

なめ茸とほうれん草の煮浸し、キャベツと揚げの味噌汁、ご飯、オレンジ

田村正和さんの訃報を聞いて・・・

今朝、俳優の田村正和さんが亡くなったことを知った

死因は心不全ということだが、

77歳、早すぎる、、、

大人になった私が一番最初に交際した男性は、

自称「田村正和」さん似の一歳年上の男性だった

彼は私の叔母の親友の息子で、当時、横浜の大学の歯学部に通っていた

叔母の紹介で知り合い、初めてデートした時、

「ぼく、田村正和に似てない?」と言って、

「こんにちは、たむら、まさかずです」とあの独特の口調でモノマネをした

私が「田村正和というよりも、

たのきんトリオの”よっちゃん”(野村義男)に似ている」

と正直に言ったら、

それもまんざらでもない様子だった

田村正和さんは当時の私にとっては完全な大人で、

目の前にいるのはまだ少年から抜けきれない男の子

しかし、当時私はよっちゃんのファンではなかったが、

田村正和さんは好きだった

そんなわけで、私と彼は叔母や彼の母親の後押しもあって、

交際するようになった

彼と私は遠く離れて暮らしていたので、

デートするのは大学が長期休暇に入った時だけだった

携帯もない時代なので、月に何度かの手紙のやりとり、、、

はじめのうちは熱心に文通を重ねていたが、

長身でモテた彼はそんな交際では満たされず、

私に内緒で大学の事務をしている年上の女性と付き合うようになった

そしてとうとう、

ある年の冬に故郷に帰省した彼から「きみのことは嫌いじゃないんだけど、、、」と、

別れを切り出された

私にとって初めて結婚を意識して交際した相手だったので、そのショックは大きく、

深く男というものに失望した

というより、私はとてもプライドが高かったので、

捨てられたことを受け入れられなかったのだと思う

それからしばらくは、現実が受け止められず、

おのれの惨めな姿に嘆き苦しんだ

食欲もなくなってげっそりと痩せ「もう死んでしまいたい」と打ちひしがれている私に、

当時の親友が言った

「あんな男のために死ぬなんてバカみたい」

ありがたいことに、その一言で目が覚めた

叔母の親友の息子ということだけで、彼を信じた私がバカだったのだ

以来、私はいわゆる美男と付き合うのは止めた

顔が良い男にろくな奴はいない、

心を見るんだ心を、、、と殿方に対する視点を変えた

それからあんなことこんなことがあり、夫と知り合った

夫は川谷拓三さんのような顔立ち

それまで女性と深い付き合いをしたことのなかった夫は、

純朴で私をとても大切にしてくれた

「良い人だな」と思った

それから3年ほど交際した後、私達は結婚した

生まれた息子は夫そっくり!

男の子で良かったと思った (^_^;)

田村正和さんの写真を見て、遠い遠い過去を思い出す、、、

20年ほど前、叔母を通して、

彼の両親が事業で失敗し破産

彼の生家も競売に出され、

彼は未亡人となった母親を関東に呼び寄せ暮らしていることを聞いた

彼もその後苦労をしたのだろうと思う

田村正和さんもおじいさんになり、とうとう世を去るくらい長い月日が過ぎた

彼に対しての苦い感情も消え去った

人生のある地点で交差した男性も今ははるか彼方

もう二度と会うこともないだろう

ともかく、

あの辛い経験のおかげで私は顔ではなく心の美しい男性と結婚できた 

あれもこれも私にとって必要な経験だったのだ

、、、と、日記には書いておこう  (^^ゞ

田村正和さんのご冥福をお祈りします


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