初対面の人に出身地を聞かれ、その返ってきた言葉に戸惑ったが・・・


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今日の夕ごはん

ホッケの焼き魚、三色サラダ、切り干し大根の煮物、もやしと揚げの味噌汁、

牛乳寒天、ご飯

夫から「好きだね、油揚げの味噌汁」と言われた(^o^;

マイブーム!牛乳寒天再び!

アイスクリームより甘みが抑えられて、

かつデザート感たっぷり、そしてとても経済的

三拍子揃って満足満足

初対面の人に出身地を聞かれ、その返ってきた言葉に戸惑ったが・・・

コロナワクチン一回目接種第一日目

昨日夕方から接種した左上腕部に痛みの度合いが増す

就寝時、ベッドに横になる

五十肩になった時と同等の痛みで左を下にした体位で寝られない

そのせいか、夜中何度も目が覚め朝からぼうっとする

自分史のためのエピソードを思い出そうとするが、

こんな体調で先日「苦手な奥様の訃報」を知ったせいか、

過去に遭遇した苦手な人を思い出した

あれは15年ほど前のこと

セレブの親友がゴルフで知り合った奥様の家に招かれたことがあった

親友も一人で訪ねるのが不安だったのか、

ともかく当時私と親友はいつも行動を共にしていたこともあって、

私もその家に同行することになった

奥様は超セレブの親友に興味があってお招きしたのだろうと思う

なので、私が親友に紹介され挨拶しても、

初めからアナタには興味ありませんという態度がありありと見えた

奥様は当時すでにご主人を亡くされ一人暮らしをなさっていたが、

自己紹介を兼ねた話しは全て亡きご主人の話題だった

弁護士として名を馳せたご主人だったようだが、

奥様自身のことはほとんど話されなかった

なにかの拍子に出身地の話題になった

親友は東京の山の手出身、奥様も都会出身だった

私の出身地を聞かれた

私が「〇〇町で生まれました」と言うやいなや、

奥様は「あら!うちで使っていたお手伝いさんもそこ出身だわ」と言った

私の記憶はそこで途切れ、あとは全く記憶にない

ただ、あの瞬間感じたなんとも言えぬ戸惑いだけは覚えている

奥様と親友は私より20歳ほど年長

親友は私を友人と紹介したが、

私の身なりが地味だったので、

彼女には私が友人に見えなかったのかもしれない

ともかく、そんなことがあってから、

私は初対面の人に出身地を言うことをためらうようになった

俗に言う田舎コンプレックス

生まれた土地で蔑まれるのはたまらないと思った

ところが先日夫の書斎で、

大江健三郎の『「自分の木」の下で』という本を手にした

この本は氏の子ども時代の思い出を多く記した本

私はこの本を読んで、

初めて大江氏が森に囲まれた谷間の村で育ったことを知った

図書館もないような村に生まれ育ちながら、

あのような偉大な文学者になったことに驚いた

私が生まれ育った環境よりも時代も先で、

経済的にも厳しい環境

情報も努力しなければ得られない状況で、

あれほどの知識と教養を身に着けたのだ

田舎に育ったことを恥ずかしいことと感じるのは、

私のそれまでの生き方に問題があったということを悟った

生まれ育った場所を無知の言い訳にするのはやめようと思った

もし、大江氏が無名だったとして、

出身地を聞かれ、私が経験したような言葉がかえってきたとしても、

大江氏は笑顔で受け流すだろう

氏が生きていく中で培われた人間性を思う

今私は『「自分の木」の下で』を毎晩少しづつ読んでいる

過ぎ去った時間が懐かしく、すぐに読み終えたくない

この本を読んでいると、

私が田舎で経験した様々な出来事が、

モノクロからカラーへと変換されたように鮮やかになって、

田舎で生まれ育ったことがとても尊い時間だったと思える

今日は苦い記憶を通して、過去の記憶と向き合った

問題の原因が相手にあると思っていたが、

大江氏の本を通して自分の側に心を向けることができた

もう還暦を迎えてしまったが、

これからは自分の生まれ育った町を堂々と言うことができる自分になりたい


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