「息子」や「お嫁ちゃん」に対する苛立ちに向き合う

今日の夕ごはん

野菜コロッケと野菜盛り合わせ、エリンギとパプリカ・ピーマンのバター炒め、

ほうれん草のお浸し、大根菜と揚げの味噌汁、りんご

じゃがいも「とうや」でコロッケを作ってみた(^^)

「息子」や「お嫁ちゃん」に対する苛立ちに向き合う

先日、友人しのぶが話した息子の話しは、

私の内にある心の闇を照らした

しのぶの息子Zは私の息子より一歳年下

私としのぶは子どものサークルで知り合ったので、

もう30年以上の付き合いとなる

しのぶにはもうひとりZより5歳年上の娘がいる

この娘はとても賢く、中高大と有名校に進学し、

一流企業に就職し海外勤務も経験

結婚後も第一線で働いている

対して息子のZは、

中学の時から体調を崩し早退や欠席が続いたため成績も振るわなかった

しのぶが息子を受け入れられなくなったのはその頃からであったという

きっかけは、息子が受けたいと言った高校を聞いた時だった

そこは「学業不振の子が入る」としのぶが思っていた学校であった

しのぶだけではなく、しのぶの夫も学校名を聞いてショックを受け泣いた

しのぶはその時、夫が泣いたのを初めて見たという

息子Zの意思は両親の嘆きを見ても変わることなく、

その高校へ進学

その後、新設の大学に推薦入学した

しかし、就職も決まるまでに困難を極め、

息子はとうとう自殺まで企てようとした

そんな息子と向き合う中で、

しのぶは自分の口から、

息子に対して彼を否定する言葉が次々と溢れ出てくることに苦しんだ

なぜ自分はこんなにも息子を追い詰める言葉を言ってしまうのだろう・・・

涙の中で自分自身も、亡くなった父親同様に、

人を評価する時に、見栄や学歴に強くこだわっていたことに気がついた

その後、しのぶは傍らの夫の子供らに対する態度に、

大きな違いがあることに苦しむようになった

夫も優秀な娘に対しては、とても親切で話し方も優しい

一方息子に対してはいつも苛立ち、厳しい物言いをする

息子は次第に、自分自身を受け入れられず苦しむようになった

ある時、しのぶは夫と、

自分たちの関わり方にも問題があったのではないかと話し合った

話し合いを重ねながら、しのぶは結婚以来心が通わなかった夫と、

息子の弱さを通して心が通い涙したという

夫婦はありのままの息子を受け入れていこうと決意した

その後、息子はなかなか自分に合った仕事が見つからず苦しんだが、

数年前、接客業に変わってから生き生きと働くようになり、

33歳で心優しい伴侶と巡り合い結婚した

しのぶもご主人も自分たちの進学に関して悩むことがなかった

しかしその恵まれた人生が、

そうでない息子を否定し、苦しめることになろうとは・・・

「あの息子がいなかったら、

私はとんでもない高慢なニンゲンだったと思うわ」としのぶは笑った

その穏やかな笑顔を見て、

今度は私自身が抱える心の闇は何かと考えた

私の場合、それは息子の配偶者である「お嫁ちゃん」に対しての思いだろう

先日、息子が来た時お嫁ちゃんの話しをしたが、

よそのお嫁さんが同じことをしても、笑って聞くことができるのに、

息子のお嫁さんと思うと自分でも嫌な気持ちになることに気がついた

どんな点が不満かというと食事や片付けに関してである

それは、きっと私が家事全般に関しては、

熱心にやっているという自負があるからだろう

それがいつの間にか、

家事に関心がない人に対しての批判的な眼差しになっていることに気がついた

それに、まだ家事はオンナが中心になってやるべきと言った、

古い慣習にも囚われている

オンナの敵はオンナと聞いたことがあるけれど、

なんと愚かなことだろう・・・

特に自分が好きなこと、

得意だと思っていることに関して人は高慢に陥りやすい

ではどうしたら、謙遜な思いで、心穏やかに対することができるのだろうか

やはりそれは、

自分の弱さに向き合うことしかないように思う

自分の弱さがわかれば、相手の弱さも受け入れられる

しのぶの話しを聞きながら、私はしのぶを心から尊敬した

そして、正直に自分の心の弱さを語ったしのぶと私も心が通った

今回息子のお嫁ちゃんに対して、

厳しい視線で見てしまうことに気がついたことは幸いだった

お嫁ちゃんを通して感じる苛立ち・・・

そこに私の弱さがあることを肝に銘じていきたい