家族の前から失踪した男性が保護された


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今日の夕ごはん

ふるさと納税返礼品の冷凍ハンバーグ、新玉ねぎのソテー、ポテトサラダ(残りもの)

大根の炒め煮(残りもの)、クリームシチュー

なんてことのない新玉ねぎのソテーが甘くて美味しい!

クリームシチューはホワイトルーから作った素朴な味

家族の前から失踪した男性が保護された

先日友人の知り合いの男性が、

テーブルの上に通帳と印鑑を残したまま、

突然家族の前から姿を消した

その話を聞いた時、

十年ほど前に参列したA氏の葬儀を思い出した

A氏は父親の代から続く中小企業の社長だった

先妻とは離婚

従業員だった年の離れた女性と再婚

その女性との間に女の子が一人

葬儀ではその子が父親の遺影の前で母親に手を引かれて歩いているのを見て、

なぜこの子を遺して自らの命を絶ったのかと、

思い巡らした

後から、会社の借金の返済に窮し、

自らの保険金を返済に当てようと考えての行為だったと知り、

いのちを絶つ前に、

誰かに相談できなかったのだろうかと思った

それから何年かして、

A氏のお父さんの葬儀に参列

やはり親より先に息子が亡くなったことが、

親のその後の人生も大きく変えてしまったことを知った

A氏のことがあったので、

友人から知り合いが失踪したことを聞いて、

非常に心配したが、

今日になって、その男性が隣県で保護されたことを聞いた

失踪するほどの苦しみとはなにか

当地は今桜が満開

待ちに待った桜を愛でながら、

疲れた心が癒やされる思いがする私は、

しばしその男性の心情を考えた

後ろで女子中学生が三人

楽しそうに私を通り過ぎて行った

その中の一人が、

「春はあけぼの。

やうやうしろくなり行く、

山ぎはすこしあかりて、

むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる。」

と大きな声で朗詠した

今、枕草子と徒然草を学んでいる私は、

思わず振り返りその姿を追った

1000年前の散文が今もこうして子どもたちに受け継がれていることに、

喜びを感じた

なにか心に重いことがあると、

夜も眠られなくなる

そして、私の前途に何も良いことがないかのように思い悩む

失踪した男性のことを考えながら歩いたのも、

もしかしたら私の内にもそのような願望があったからなのかもしれない

だが、この中学生の声高く詠う枕草子の冒頭の一節が耳に入った時、

私の頭の中のスイッチが切り替わった

足元を小さな小さな蟻がまっすぐに進んでいた

あんな雪深い中を生き抜いたいのちがここにもある

蟻はただその日一日を精一杯生きている

何も思い煩うことなく、

明日のことを心配することもなく、

その日一日を生きている

私は顔を上げ歩き始めた

失踪した男性は、

これからが大変と思う

死ぬより生きるほうが苦しいときもある

けれども、生きていれば生きる力をもらう瞬間に出会える

そう信じて与えられたいのちを生きて欲しいと祈った

いつもの道の桜がとうとう咲いた

この桜は私がここに住み始めた時からここにあっただろうに、

私は今年初めてこの桜が目に入った

忙しかった日々

しかし、この桜は私が気がつくのを待っていてくれた

見えていなかったものが見えた瞬間

今日は私にとっても幸せな一日だった


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