休暇第一日目の記録
夫が年に一回の休暇を頂いた
休暇初日は私の病院の付添から始まった
先週金曜日夫婦揃って健康診断を受けたところ、
私の肺に影が見つかり今日CT検査を受けることになった
検査の結果、深刻な病が見つかるかもしれないリスクもあったので、
夫にも同伴願った
CT検査は実質5分で終わった
結果を知らされるまで夫と外来の待合室でまった
するとふとこの絵本が目に入った
スーホの白い馬 大塚勇三(著) 赤羽末吉(イラスト) 福音館書店刊
ニンゲンの罪の犠牲となった馬とその飼主の美しくも悲しい物語
不覚にも涙がこぼれた
これから診断を聞くというのに、、、慌てて涙をぬぐった
今日は子どもが題材のモノに心ひかれる、不思議だ
己の寿命を意識すると童心に返っていくのか、、、
私の診察時間になり夫と診察室に入った
ナースが椅子を二つ用意してくれた
医師が画像を丹念に見ている
その間無言
私も夫も目を凝らして画像を見るが素人ゆえ全くわからない
何度も見返して後、医師が一言「異常ないですね」と言った
夫が熱心に質問していたが、安心したようだった
会計は5,000円ちょっと
これで安心を買えたのだから安いものと考えるべきだろうが、
先月から今月にかけて眼底検査に始まり、乳がん検査、口腔外科で手術、
そして今回の健診のあとのCTと検査検査で多額の支出
安心を得るにもおカネがかかる
さて、次は夫の番とばかり帰りの車中で、夫に休暇中に大腸カメラ検査を受けることを勧めた
すると夫は苛立った様子で11月まで受ける気は無いと言ったので口論となった
夫の言い分はこうである
今は仕事から解放され疲れが出ている
この暑さも相当身体にきている
加えて妻に肺がんの疑いがあったので、今後どう支えるかと考えストレスマックスだった
大腸カメラは相当身体にダメージが残る
自分はポリープができやすいし今は痔の時もあるので今回もそれで引っかかったのだろう
とにかく今回はとても精密検査を受ける気分ではない
昼食時、落ち着いて考えた
夫は私ががんだったらどのように私を支えようかと考えていた
そして私は私で自分ががんで夫も大腸がんだったら、
自分より夫を優先して治療してもらわねば、、、と考えていた
二人共互いをどう支えるかと考えていたわけだ
ありがたい話しである
腹もいっぱいになったところで、冷静に話し合った
これから先日受けた健診の血液検査の結果がくる
それを息子や親しくしている医師にみてもらい検査に急を要するか判断する、
ということで意見が一致
気持ちが落ち着いた
今日は自分の寿命を意識すると心が研ぎ澄まされるような気がした
絵本や飾られていた絵は前回もそこにあったと思うが、全く目に入らなかった
夫の優しさも然り
人の命ははかない
だからこそ私というニンゲンをしっかり生ききりたい
この数日間、人の死に接し人生を考えた
休暇は始まったばかり
今年の休暇は夫との時間にしっかりと向き合いたいと思った
今日の聖書通読箇所
ペテロの手紙第一 5章
今年から新約聖書を最初から一日一章読んでいます