昨日の夕ごはん
身欠きニシン、揚げ豆腐と小松菜の生姜炒め、
もずくときゅうりの酢の物、モロッコいんげんの味噌汁、
九穀米入りご飯
昨日は肉体労働に励み疲れたので、簡単な夕ごはん
その肉体労働とは、、、、
夫が貧しかった頃の経験が生きた!
この春、うちの庭に設置しているホームタンク(灯油を入れるタンク)が、
斜めに傾いた
数年前に庭の塀の工事をした際、
土を入れ替えたが、それが次第に沈下したらしい
片側が10センチほど下がっているので、
このまま冬を迎えるわけにはいかない
今すぐ倒れるというわけではないけれど、
何かあっては大変だ
そこで、灯油配送業者を通して工事の見積もりを依頼した
この家を建てた25年前に設置したので、
ついでに新しいタンクに取り替えようということになり、
見積もりを取った所、9万円近い数字が提示された
それでは、あまりにも予算オーバー
そこで、もう一社、馴染みのホームセンターにも見積もりを依頼した
今度は、うちのタンクの形状が特殊なために、
取り扱いがなく、交換はできないとの返事
ただし、見たところタンクはまだまだ使えるので、
傾斜を正す工事をすれば良いとアドバイスしてくれた
灯油の入ったタンクを人の手で持ち上げるのは無理なので、
クレーンなどで吊りながら工事となり、
ホームセンターの契約している業者の手には負えないとのこと
ちなみにその費用は、、と聞くと、
やはり8万くらいになるだろうとのことだった
そこで私も大掛かりな工事になることを覚悟して、
夫にその旨伝えた
すると夫は「あっ、そう!
では私がやりますから」と言った
「はぁ?
だから〜人の力ではタンク持ち上げるの無理だって言ったでしょ」と言うと、
「はい、だからまあ後は私にまかせてください」と言うではないか
それが昨日私が外出から戻ると、
夫は長靴にTシャツ、作業ズボンの出で立ちで庭に出るのを発見
私は反対側の庭で雑草取りをしていたが、
ふと夫は何をしているのだろうと見に行った
すると、、、、
なんと夫が車のタイヤを交換するジャッキで灯油タンクを持ち上げているではないか
これには、腰を抜かすほど驚き、あっけに取られた
なにかいけないものを見てしまったような、、、、
ふと我に返り、私に何か手伝うことはないかと聞くと、
夫はふうとため息をもらし、
「砕石を買ってきてください」と言った
「どのくらい買えばいいんでしょ?」
「あなたが持てるくらいでいいです
5キロでも10キロでも、、、
とにかく私はこの場を離れることはできない
ぼうっと見てないですぐ買ってきてください!!」
そこで、私も家に取って返し、財布と免許証を持って車に乗り、
近くのホームセンターに向かった
砕石はどこに売っているんだ、、、と見回すと、駐車場の脇に積んであった
そこにゴロゴロを持っていき、見ると20キロ単位でしか売っていない
先日転んで打った尻に痛みが走ったが、
私は渾身の力をこめて袋を持ち上げゴロゴロに乗せて店内レジまで運んだ
砕石は20キロで500円
それを、駐車場まで運び、傍目も気にせず「うぉ〜」と声を出して車のトランクに載せた
ジャッキを使ってとはいえ、
夫がニンゲンには無理と言われた灯油タンクを持ち上げたのだ
私が20キロの石を持ち上げられないでどうする!
さっさと帰らねば、今、地震が起きたら夫はタンクの下敷きになる!!
私が戻ってからの夫の働きは素晴らしかった
高いほうのタンクの脚をジャッキで持ち上げ、
タンクの足場を外し反対側の沈下した高さに合わせて地面を掘り下げ、
そこに砕石を敷き詰め高さを平坦にして、
細心の注意を払ってタンクの足を下げ、見事高さを調整
一時間ほどで灯油タンクをまっすぐにして工事は終わった
夫は普段はデスクワークが中心
しかし、今回夫の剣先スコップを持つ姿はまるで玄人はだしであった
そういえば、、、
夫は大学時代、
家からの仕送りが少なかったので、
アルバイトで土方仕事をしていたと言っていたのを思い出した
その経験が今回の工事に生きたのだ!
私は20代の夫が日照りの中、土方仕事をしている姿を想像した
その姿を40年経った今、こうして妻である私に見せてくれたのだ
私は夫のことを何でも知っていると思っていたけれど、
それは私の傲慢だった
私はなにも知っちゃいないのだ
それなのに、私のイメージで夫の人物像を決めてしまい、
夫に申し訳ない気持ちになった
昨日は私も友愛セールの片づけを頑張り、20キロの石を持ち上げたので、
夕ごはんのあとは疲れて横になっていた
すると、夫が私の代わりに茶碗を洗ってくれた
連休
私達夫婦はずっと別行動が続いて、
私もどこにも遊びに行くことはできなかったけれど、
なんだかとても有意義な休暇を過ごした気持ちになった
感謝