突然、迫る別れ/生きる意味を問う彼女に・・・


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今日の夕ごはん

豚ヒレ肉の味噌漬け焼き、卵豆腐、きゅうりとカニ風味かまぼこの酢の物、

じゃがいもとわかめの味噌汁、ご飯

突然の知らせに言葉を失う

昨夜、何度か会ったことがあるAさんから電話があった

コロナ禍になる前まで月二回ペースで訪ねていた女性の消息を知らせる電話だった

昨日電話をくれたAさんの紹介で彼女に会ったのは2020年1月だった

彼女はご主人亡き後、自宅マンションでひとり暮らしをしていたが、

自宅で脳の発作で倒れ、三日目に同じマンションの住人によって発見され、

奇跡的に命をとりとめた

半身不随の身となってしまったけれど、その後退院しサ高住での新たな生活をスタート

しかし、それから数カ月後、

コロナの感染拡大によって、施設が面会禁止となってしまった

昨年12月、やっとビニールの仕切り越しに短時間だけ面会可能となったので、

私と仲間二人でサ高住を訪問した

15分間だけ面会した時の記事がこの記事だ

だがこれから間もなく、

再度面会が厳しく制限され、

ビニール越しでさえ、会うことが叶わなくなった

あれから5ヶ月、、、、

昨夜Aさんからの突然の電話に、

なにか彼女に異変があったのかと緊張したが、、、、

その予感は的中

それは彼女が末期がんで某病院に入院しているという知らせだった

しかも、彼女の意識はほとんどない状態という

Aさんの話では、

彼女は今年3月に体調を崩し、検査の結果すでに腹水もたまり、

他の部位に転移もしていた

過去脳に強いダメージを受けているので手術もできず、

現在痛みを除く治療を受けているという

今日、その友人が数分間のみ面会できるというので、

病室から私たちに連絡を取ってくれたので、

精一杯彼女を励まそうと呼びかけたが、

彼女の意識は戻らないまま電話を切った、、、

夜になって

2019年10月、彼女が発作を起こす直前に撮った写真を見た

私は車椅子に座った姿の彼女しか知らないが、

写真の彼女はとても積極的で明るい70代の女性に見えた

サ高住での新たな生活を始めた時、

すぐに私たちが訪問

彼女は「入所している人がほとんど認知症で、

挨拶をしても反応が乏しい」と言って、大きなショックを受けていた

それでも、親しい友人らが交代で会いにくるのを楽しみに、

そこでの生活を耐えていた

だが、それから間もなくコロナの感染が広まり、

外出どころか友人に会うことすらままならなくなった

コロナでなかったら、

彼女と会ってもっともっと話ができたと思う

それがとても悔しい

彼女はいつも会うたび、

思うように動かなくなった手をさすり、

歩けなくなった脚を見ながら、

「私はどうしてあの時死ななかったんでしょうね、、、

生かされたことに何か意味があるんでしょうか、、」と言っていた

その言葉は、五体満足でも生きる意味が見いだせずにいた私の内面でこだまして、

私自身も生きる意味を考えさせられた

彼女が大きな障害を負った身体で日々格闘している姿に励まされ、

友人らがそれぞれの想いを寄せ支えていた

その彼女が今、重い病の床にいる

コロナで分断された彼女との時間を取り戻せないことが悲しい

今はただ、彼女の心が平安のうちに時を刻むことができるようにと願う


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