今年初めての病欠/夫の本棚で見つけた療養中に読んでコーフンした本


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今日の夕ごはん

肉団子の甘酢あん、アボガドサラダ、長芋とほうれん草の味噌汁、プルーン

今日もひき肉料理・・・

業務スーパーで購入した乾燥なつめでなつめ茶を作ってみた

本場のなつめ茶を飲んだことがないのでわからないけれど、

あっさりしていて飲みやすかった

今年初めての病欠

一週間前の今日は、息子が体調を崩して一日家で療養していた

そして、今日は私が今年初めてシゴトを休んだ

口腔内に大きなデキモノが出来て口腔外科に行ったのが先週の木曜

その日の昼から抗生剤を飲み始めたが、

金曜夜には片側がおたふくのようになった

しかし、土曜日の夕方になって、やっと薬の効果を実感

腫れは急激に収まり夕ごはんは口を開けて食べられるようになった

今朝は当初の腫れの四分の一ほどまで腫れが引いたが、

やはり依然として「い〜」と発音すると痛みがする

今はマスク使用なので、腫れがわからないと思うけれど、

人に会うと話さなければならない

なので思い切ってシゴトを休むことにした

先週、金曜夜の段階では、デキモノが喉を圧迫して、

呼吸が困難になるのではないかという恐怖を感じた

こんなに顔面が腫れたのは初めてのことである

ああ、オソロシイ・・・

腫れが引いた今、舌で触った感じは、

靴ずれが破れたような感じ(^o^;

ヤマは超えたのだろうと思うが、

今週また通院するのでチェックしてもらう

このまま手術などせず済むことを願う

二年前に大学病院で局部麻酔で嚢胞の切除手術を受けた時は、

子宮や卵巣の全摘手術を受けたときよりも痛くて苦しい思いをした

(あくまでも個人の感想です)

何しろ顔面である

医師の会話も耳元ではっきり聞こえる

執刀医に指導医が指示をする声を聞きながら、

頬を引っ張られグリグリとメスを入れられるのだから、

たまったものではない

手術が終わってやれやれと思ったら、

抜糸の時はもっと痛かった

麻酔なしで生傷を引っ張られる

その痛いのなんの

涙が頬を伝った・・・

しかし、今回痛みで口も開けられず、

食べたいものも食べられなくなると、

一時の痛みなど我慢せねば・・・という思いになった

だが、今回のデキモノで良かったことがひとつある

それは、頬から顎にかけて腫れたことで、

私の口元にあるマリオネットラインが消えたことである

右側から顔を見るとちょっとふくよかではあるが40代

左側は実年齢の60代

右側の顔を鏡で見ては、「昔はこうだったよな・・」と哀愁に浸った

夫の本棚で見つけた療養中に読んでコーフンした本

昨日は、出かける元気もなく、終日家で過ごした

夫の書斎の本を覗くと立花隆著「サル学の現在・上」が目に入った

立花隆氏の著作は「自分史の書き方」で馴染みがあったので、

早速読み始めた

いや、これが面白いのなんの

鈴木晃氏のオランウータンのくだりでは、

オランウータンの性交についての細やかな描写

研究者の心をも乱すその生態を読んで、

私も頬の痛さを堪えながら、

コーフンして隣室の夫に詳しく説明したほどである

夫が、

夫

さっきから、随分熱心に私にその話しをしているようだが、

実際にキミもオランウータンのようにやってみたらどうかね?

ふふっ

と私を横目で見ながら言ったので、

急に恥ずかしさに襲われた・・・

こういうフィールドワークに出る研究者の仕事は、

本当にこの仕事が好きでないと出来ない仕事だと改めて思った

オランウータンの研究者は、

密林の中、ヒルが肛門から体内に入る危険を冒してまでも研究・観察に勤しんでいる

万が一オスに襲われたら、

大怪我をする場合もある

それでも、その生体を調べようというのだから、

本当に頭が下がる

霊長類学者・河合雅雄さんのゲラダヒヒの生態観察の章では、

相手と争いを回避して、平和的解決を図る生態を読み、

昨今の人間社会と比べ、私にはゲラダヒヒの世界が理想郷のように思えた

ゲラダヒヒはおカネも服も家も持たないが、

大きな群れになっても争うこともなく悠々と生きている

オスは負けてもそれを受け入れ、勝ったほうも負けた者を思いやる

ファミリーはリーダーとなった者がしっかりリードする

ここを読んでいると、ニンゲンのほうが劣っているように見える

「知識」は人を賢くするものだと思うけれど、

その知識によって本質が見えなくなる場合もある

ゲラダヒヒの姿を読んで、

私たちが失いつつあるものを考えさせられた

この本はもう30年も前に出版されたものなので、

現在の「サル学」を読みたくなるが、

悲しいことに立花隆氏はもうこの世にいない・・・

いや、仮に存命だとしても、

年齢からして、

これほどの集中力をもって取材、編集はできないかもしれない

人の一生はなんと短いことよ

夫はこの本を出版当初読んだらしい

ああ、私にもっと早くこの本の存在を教えてくれたなら、

私たちの夫婦生活もあらゆる面で、

もっと豊かになっていたのではないか(^o^;)

ともあれ、サル学から学ぶことは想像以上に新鮮だった


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