今日の夕ごはん
鶏大根、シャウエッセンのケチャップ炒め、豆腐とじゃがいもとわかめの味噌汁
スロークッカーで主菜「鶏大根」を作ってみた
大根は輪切りにして米の研ぎ汁で下茹でする
スロークッカーにお湯300ccを入れてから、
カットした鶏もも500gと乱切りの人参1本を入れ、
酒大さじ3、砂糖とみりん各大さじ1、醤油大さじ2,生姜の薄切りを入れて、
強モードで3時間
味が薄かったら塩で調整
仕上げ近くでゆで卵、盛り付けてから茹でたほうれん草を加える
「自らの命を絶つことはすまい」と誓う
今日は4月から始まる授業のシラバスを事務方に送るため、
ポストまで昨日購入したダウンジャケットを着て散歩
あいにくの曇り空だったが、山の散歩コースではキタコブシの新芽を発見
今年は大雪でまだこんなに雪が残っているけれど、
春はもうすぐそこまで来ているのだ
川の流れを見ていて、
先日読んだ鴨長明の発心集の説話を思い出した
蓮花城という聖が決心をして、公の前で入水自殺をした後、
その場で彼の死を見守った卜連法師の前に物の怪となって現れ、
彼を苦しめた
なぜ自分を苦しめるのかと問うた卜連に、
蓮花城はこう答えた
「まさに水に飛び込もうとした時に、
突然死ぬのが怖くなってしまったのです。
でも、あれほど大勢の群衆を前にして、
どうして入水を取りやめることができましょうか。
嗚呼、いま止めてくだされ、止めてくだされ、と思って、
貴方様の目としきりに合わせたのですが、
貴方様はお気づきにならず・・・
私は追い詰められて沈んでしまったのです。
ほんとうに悔しく未練が多く残ってしまいました。
もう往生などという言葉はどこかに飛んでいってしまい、
とんでもない魔道の世界へと入ってしまったのでした。
これも私ひとりの愚かなる心から出た過ちでありましたので、
他の方をお恨みするようなことではありませんが、
最後の一瞬に悔しいと思ったことから、
こうやって貴方様のところに霊となって現れてきたのです。」
蓮花城は入水を前に一瞬心が乱れ、死ぬのが怖くなったのだ
このお話はこちらで聴けます
古典講読:方丈記 と 鴨長明の 人生 第 20 回 川への 想い・発心集より ②
この当時、飢饉や辻風、大火事、遷都、大地震の5大災厄があり、
世の中が不安に満ちていた
私が今生きる時代も、
未知の伝染病や戦争、大地震、原発の放射能汚染問題、異常気象など、
未来を考えると、
不安ばかりが心をよぎる
季節の変わり目なのか、
連日聞く戦争のニュースや世情不安ゆえか、
時として私も気分が落ち込む
自分の将来を想像すると、
悪いことばかりが頭に浮かび、
これから先、生きていてなにか良いことがあるのだろうか、
という気持ちになる時もある
死んで楽になりたいという言葉も聞くけれど、
この説話はとても心理描写がリアルで、
人の心の微妙なゆらぎを具体的にイメージさせた
私は若かった時、
一時は蓮花城のように死を願ったときもあっただけに、
この川の流れる音を聞きながら、
「これからどんなに苦しい時代になっても、
決して自ら命を断つことだけはすまい」と誓った
人の心は移ろうもの
その不確かなものに自分の命をあずけるのは勿体ない
この年になったら、ゴールのほうが近い
自分の一生がどんなものか、
最期までしっかりとこの目で見届けたい
【古典講読】