愛する家族を失った悲しみを抱え・・・

今日の夕ごはん

豆腐とひき肉の柔らかハンバーグおろし添え

高野豆腐のオランダ煮

切り干し大根の炒め煮

ほうれん草と揚げの味噌汁

ミルクゼリーラズベリーソース

今日は盛り付けを頑張った　( ◠‿◠ )

愛する家族を失った悲しみを抱え・・・

今日は曇り空だったけれど、

午前中ご町内をウォーキング

ある家の前を通ると、女性が家の前で到着したばかりのお客人を迎えていた

お客人は大急ぎで家の中へ駆け込み、

迎えた女性は涙を拭っている

様子から臨終の時を迎える家族がいるように見えた

辺りには色とりどりの花が咲き乱れ、

一年中で最も爽やかで美しい季節を迎えている

だが、今臨終の時を迎えようとしている人もいる

今こうして外を気持ちよく散歩できることの幸せ

自分の足で行きたい所に行き、

食べたいものを食べられることはなんと幸いなことか

もし、死がなければ、

この恵みを感謝することもなく生きるのかもしれない

限りある時間を生きていることに思い巡らした

鳥のさえずりを聴きながら、川のほとりで休憩

今朝、珍しく家の電話が鳴った

出てみると懐かしいMさんの声

現在八十代の彼女は元T大生

大学時代他大学の男性と知り合い学生結婚

両親が結婚に反対し、仕送りがストップしたため、

彼女が大学を中退し生活費を稼いだ

もう15年ほど前になるが、

そんな彼女と一緒に何人かの友人らと温泉に出かけたことがある

他に客のいない露天風呂で、

彼女は年下の私たちを前に夫婦の奥義を語った

「惚れて結婚した男には、

良きも悪きもその全てを引き受け、

心を無にして全身全霊をもって支えよ」

というのが彼女の主張だった

彼女はその信念でご主人を支え、

後に結婚に反対していたご主人の両親の全面的信頼を受け、

事業も成功

ご主人に富も名誉も与えた

電話口から聞こえる彼女の声に、

一糸まとわぬ姿で力強く語っていた彼女の姿が蘇った

彼女の言葉に皆引いている様子だったが、

私はその潔い生き様が印象に残り、

以後、夫と小さな諍いが起きると、

彼女の言葉を思い出し、

自分が惚れて結婚した相手なのだから・・・

という部分だけ言い聞かせ、

誰に勧められたわけでもないのだからと己をなだめた

それだけでも彼女の言葉を聞いてよかったと思っている

電話はそんな彼女の娘さんの命日が近づいたことに関しての内容だった

この強い心を持った彼女が、

一つだけ乗り越えることができなかったのは、

一人娘の早過ぎる死であった

彼女と私は同年代

以前会った時、

「娘が生きていたら貴女のような年頃になっていたのよね・・・」

と、娘さんの小学生だった時の絵日記を見せてくれた

その娘さんの命日に一年ぶりに再会することになった

私の両親はもう既にこの世にはいない

親を亡くした私と、娘を亡くした彼女

短い時間だけれど、

愛する家族を失った悲しみを共有したい