身寄りのない資産家女性が書いた「遺言」

今から10年前、

私の知人であるKさんが亡くなった

葬儀の時、彼の一人娘であるA子さんに初めて会った

親戚も誰も葬儀に呼ばれていなかったので、

私も火葬場に同行することになった

A子さんの親しい「友人」と共に・・・

ところがその「友人」という人が、

とても怪しいオーラを発している人であった

全てのことに主導権を持っている様子

そして、私とA子さんが親しくならないように、

彼女との間に入っている感じがした

私は当然違和感を覚えたが、

A子さんはよほどその女性を頼っているのだと思い、

葬儀を終えてそのまま別れた

それから一年ほどしてA子さんから連絡がきて会うことになった

A子さんはその後その女性に騙され、

大切な遺品の多くを失っていた

その時、彼女は言った

と悲しそうに言った

その後お会いすることもなく過ぎていたのだが・・・

先日、彼女から連絡があった

最近彼女はマンションを売って、とある高級老人マンションに転居したという

そして自分が亡くなった後、

財産のほとんどをお父さんが関わっていた、

ある施設に寄付をすることに決め、

遺言書を作成したとのことだった

それを聞いて、

私は非常に感心した

身寄りのない人が出身大学や慈善団体に寄付する話は、

メディアで取り上げられたこともあり知っていた

けれども、私が直接知る人でそのような決心をした人は初めてだった

お骨はどうするのか聞くと、

しっかりとした後見人を定め、

散骨してもらうことにしたという

彼女は現在70代

最近、心臓の不調を覚えることがあり、

住居も介護を受けられるところに移り、

いつ自分に何があっても大丈夫なように準備を進めているらしい

彼女は詐欺師が目をつけるほどの資産家

けれども、自分の周りには誰一人心を許せる人がいなかった

その彼女が、最後に下した決断は、

「親戚には一切遺産を渡さない」ことだった

彼女の父はバブルの時土地を売り、

多大な資産を手にしたが、

以後親戚との間で非常に不快な経験をしたという

それからは彼女はどんなに困っても、

親戚を頼ることなく生きてきた

彼女と親戚との関係が遺書に表れている

多額の資産を手にしたことで、

その後人に裏切られ苦しんだ彼女

今回私に連絡をくれたのは、

転居の知らせもあるが、

10年前、私が葬儀の後、

一人暮らしの彼女が犬を飼い始めたことを知って、

と、言ったのを気にかけて、

「もう、犬も高齢になって飼うのも大変なので、

新たに犬を飼ってください」と伝えるためだった

そのことを覚えていてくれたことが嬉しかった

自分の築いた財産をどうするか

最近、朝ドラ「虎と翼」でも遺産問題が取り上げられていた

私はもし夫より先に召された場合は、

全財産を夫が相続するように遺書を書くつもり

息子は経済的に恵まれているようなので、

異議申し立てはしないと思うが一応遺書は認める

一人残された夫は、

介護が必要になったら施設に入るだろう

そうしたらお金がかかる

息子家族に経済的負担を負わせないようにしたい

今日の夕ごはん

暑くなったので久しぶりに牛乳寒天を作った

自分で作ると甘さ控えめで美味しい！

なすと鶏肉の甘ぽん酢丼　こちらのレシピを参考に作りました

トマトときゅうりのゆずドレッシング

牛乳寒天

厚揚げとほうれん草の味噌汁

今回は牛乳700ccと砂糖、みかん缶で作りました