「変わったのはあなたの方」と教えられ

私は10年ほど前から元ホームレスだったN氏を通して、

ホームレスの方々の支援活動に関わっている

昨日午後私が支援場所に居る時、

N氏が訪ねてきた

彼はホームレス生活をしている間に、

すっかり人間不信になってしまい、

簡単には人を信じないニンゲンになってしまった

私が挨拶しても、

目を合わせず、

「◯◯さんいますか？」と信頼する人を呼び、

私とは話そうともしない

何とか親しくなろうとコンビニから肉まんを買って、

差し入れたこともあったが、

決して受け取ろうとしなかった

以来、私も取り継ぎをするだけに終わっていた

それが昨日は、

友人が作ったおにぎりを3個もらったのがあったので、

と渡すと、

最初は遠慮していたが、

笑顔で受け取り、

その後10分ほど私に近況報告をしてくれた

なんだかとても嬉しかった

彼が帰った後、

その場にいた彼が信頼する◯◯さんに、

と、伝えると

「いや、彼が変わったんじゃなくて、

お雪さんが変わったと思う」と言い、

「以前あなたは彼と話そうとしなかったでしょ」と続けた

・・・・・・

そうだったのか

私は以前拒否されてから、

彼は私のことを信じてくれないと思い込み、

相手にしてもらうことを諦めていた

けれども、昨日は、

彼が私をどう思うかよりも、

とても美味しいおにぎりだったので、

彼にも食べてもらいたいという思いだけで、話しかけた

今まではどこかで、

N氏に対して私とは別な世界に生きている人という思いがあり、

どんなふうに接していいのかわからない戸惑いがあった

いやそれだけではない

確かに私も変わったと感じる

加齢と共に今まで出来たことができなくなって、

この先、あとどれくらい時間が残されているのかを考えるようになった

苦労している人の話を聞くと、

その辛さに自分の辛かった思い出を重ねるようになった

心の垣根を取り除いて、

人と人とが支え合う場面を見ると、

とても羨ましく思う

あなたも私も同じ人間

誰に対しても偏見を取り除き、

対等な立場で話したい

生きていくことは大変なことだ

私は物心がついた時から生きる意味を考えていた

60代になって、

「生きていくこと」

それが生きる意味だと悟った

なので、この先どんな試練が待っていても、

自分に与えられた生を最後の瞬間まで生きるんだ

この頃、

苦しみの中を生きている人をより一層身近に感じるようになった

今日の夕ごはん

野菜コロッケとサラダ

カブとわかめと揚げの味噌汁

昆布の佃煮

しっかりした国産わかめ

お味噌汁に常食してます　( ◠‿◠ )