思い切って親元を離れて良かった・・・


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昨日の夕ごはん

ブリの塩焼き、揚げ豆腐と小松菜の生姜炒め、モロッコいんげんのサラダ、

金時豆の煮豆、大根とわかめの味噌汁、ご飯

昨日姉から「気持ち悪かったら友だちにあげて」と言われてもらったブリを塩焼きにしてみた

油焼けもしてなくて、鮮度もよくとても美味しかった

余計なことを言わなければ良いのに、一言多いために残念な姉である

今朝の夫婦の話題

今朝は夫と世の中いろんな人がいるという話題になった

私は故郷に住む一部の人たちが苦手だ

実家に墓参や法要で帰省して何年ぶりかで顔を合わせると、

開口一番「あら、珍しい人が来てるわ」とか、

「どしたの?その胸?なんか入れてるの?」などと無遠慮な言葉を言われたりする

相手は私を親しく思ってそんなことを言うのか、、、と善意にとらえようと思うけれど、

やはり言われた私は戸惑うのだからしょうがない

小さな町だといつも馴染みの顔とばかりの付き合いなので、

たまに「よそに出た人」と会ったても、

同じ調子で話すのだろうと思う

しかし、こちらは故郷を出て40年

相手に配慮して生活するのが当たり前の世界で生きてきた

実家に帰省するたびに、

もうこの生活は無理だと思う

夫が「では、あなたは故郷を出て良かったと思う?」と聞いてきたので、

即「もちろん」と答えた

私は自然豊かな海沿いの小さな町で育った

夕日が海に沈む時の波のきらめき、、、

その感動的な美しさ

その景色を見ることができたことは私の宝だ

世界中どこへ行ってもあの時見た景色に勝るものはないと思っている

子供の頃、海に潜って遊んだ時、海中から水面を見たときの光景も、

今となっては二度と見られないだろうと懐かしく思っている

けれども、そんな美しい景色と相反して、

人の心に関してはあまり良い印象がない

過去を思い出しても私の故郷に関しては、閉鎖的で陰湿な記憶ばかりが蘇る

なので、10代までの私は大人に関して全く期待していなかった

ところが、進学のため都会で生活するようになり、

特に結婚してから、故郷では出会うことのなかった尊敬する生き方をしている大人に多く出会い、

私も学ぶ機会が多く与えられた

まもなく還暦を迎えるけれど、

たくさんの善意ある人々に助けられ、ここまできたのだと感謝の気持ちが溢れてくる

それを夫にいうと、

夫も「そうだね、故郷を出てよかったね」と同意

故郷を出るということは、

親からの財産も放棄し、まさにゼロからのスタート意味するものであったが、

あの決断は間違っていなかったと思う

いや、そのように思える人生だったことを感謝したい

人は人によって成長する

おのれの身をどのような人の中に置くのか

その選択の自由は自分自身に委ねられている

私の息子は、大学まで親元にいたけれど、

自立してから私たちが住んだこともない、親戚縁者も誰もいない土地で働き、

そこで知り合った女性と結婚して世帯を持った

親としてはたまには顔を見たいと思うときがあるが、

このコロナ騒ぎでいつ再会できるかわからない

それでも、これで良いのだと思う

私が故郷を出て、たくさんの人々と出会い、

多くを教えられ、人に対して感謝の気持ちを持つことが出来たように、

息子もきっと故郷を出て、私の知らない世界で懸命に生きていると思う

そして、また私とは違う世界観の中に身をおいて生涯を終わるのだろう

私の母は自分が生まれた町から出ることなく、

出ることを夢みながら生涯を終えた

その子孫がもっと大きな世界に向けて飛び出していくさまを、

天国から見ていることだろう

世界には心から尊敬できる人がたくさんいる

息子にも孫にも人との出会いを楽しみに、

勇気を持って、未知なる世界に漕ぎ出して欲しいと心から願っている


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