恵みと憐れみの一日だった

昨日の夕ごはん

昨夜、久しぶりに夫の書斎のオーディオで、バッハのオルガン曲を聴いた

夫の趣味はオーディオ制作

毎日自作のオーディオで音楽を聴いては、改良を加えている

夫は結婚してからほぼ毎日、夕食後机に向かい、半田ごてを握って部品を組み立てていたり、

設計図を描いたり、無心になってを音を聴いている

どんなに頑張っても、お金にもならず、家族以外聴くこともない

それなのに学生時代を含め40年近く毎日毎晩同じことに励んでいる

私が趣味のオルガンを続けているのも、そんな夫の姿に励まされているからだと思う

習い始めて七年

特に才能があるわけでもなく、

まして何かの役に立つわけでもない

レッスンを受けるにはそれなりにお金もかかる

もう辞めようかと思うこともあるが、

コツコツ練習することが好き

亀のような歩みでも、弾けなかった曲が弾けるようになると、

大きな喜びに満たされる

バッハの曲が自分の手で再生される

幸せだ

私と師匠しか聴くこともなく、

消えていく趣味だが、夫を見てそれで良いと感じる

私も夫のように自分の目標とする音に到達できるよう、

それを生きがいに頑張りたい

辛い仕事に耐えられるのも、

こうした自分の時間があるから

趣味、そして音楽が生きる支え、励みとなっている

親しい友とのランチで

人の悩みは様々

隣の芝生は青く見えるが、それぞれ大きな悩みを抱えていると感じた

服が趣味の友だちが「おしゃれをして楽しんできて」と言って、

私が東京に行く服やコートを貸してくれた

今回もどこかへ行く余裕もなく、結婚式を済ませたらすぐに帰ってくる

それなのに、少しでも装う楽しさを味わって、、という気持ちに胸がいっぱいになる

友人の好意に感謝、、、

普段着られない服を着ることができて嬉しい

まもなく日が暮れる

今日も色々あったけれど、

恵みと憐れみに満ちた一日だった