昨日の夕ごはん
いよいよ結婚披露宴が始まった
新郎の親専属の担当者が私たちを席に案内
ここで初めて式順の説明を聞く
テーブルごとに招待したかたと新郎新婦の関係も確認
新婦側の友人の多さに驚く
中学時代の友人から職場の同僚まで、20人はいたのではないだろうか
一方息子は医師になってからの同僚ばかりで、大学までの友人が一人もいない
息子は大学を卒業してから全国各地の病院で研修医時代を過ごしだが、
それぞれの病院から同期だった医師が20名ほどいらしてくださったことに驚いた
式の途中、合間をみては夫と私は二人で各テーブルに挨拶に伺った
あるテーブルに息子の元嫁と家族ぐるみで交際していた医師もいた
そのかたは息子が離婚したことを知り、驚いたと思う
今回、結婚前に子どもが生まれたことなど、どのように捉えていらっしゃるか不安だったが、
遠くからわざわざいらしてくださった方々に対して、迷ったがひとこと「本当に息子のことではご心配をおかけしました」と頭を下げた
来賓や友人の挨拶が始まった
そこで私と夫は初めて息子の仕事ぶりについて知ることになった
お褒めの言葉も聞く中で、息子の欠点に関してもストレートに話す上司もいて、
息子について安心したり心配したり、、、
皆さん医師という多忙な生活を送る中、犠牲を払って遠方での式に駆けつけてくださり、
感謝で胸がいっぱいになった
新婦側の友人から新婦の趣味や性格を聞いて新婦の意外な一面を知ることもできた
何より驚いたのは、新婦が息子に職場で一目惚れをしたと言うことだった
息子が元妻と離婚してから半年後、二人が交際を始めたと聞いたときは驚き呆れたが、
それは新婦からアプローチがあったからだと知って、
気が楽になった
式の途中、時々席につくことはあったが、
すぐにまた挨拶周りを促され、ディナーを楽しむ余裕無し
昼食に掛け蕎麦を食しただけだったので、
流石に腹が減り、合間にパンやスープを急いで飲み込む
同じテーブルに私の甥が一人来ていたので、
時間がなくて手をつけることも出来ない皿を甥の元に運び代わりに食べてもらった
孫はどうしてるかと考える余裕もなかったが、
私たち夫婦が各テーブルに挨拶に行っている間、お嫁さんの両親や親戚がずっと託児をしていてくれたようだ
挨拶がひと段落した頃、あちらの両親が孫を抱いてこちらのテーブルにやってきた
私が孫を抱こうとしたら、私の姉が孫の託児を引き受けてくれた
この姉には今回の式では本当にお世話になった
気が合わないと避けていたが、
遠方の式にも参列してくれ、孫の世話までしてもらい、
私に立派な黒留袖まで貸してくれた
私にとってはたった一人の身内だ
今回の式では私が姉の黒留袖を着て、姉は私のフォーマルドレスを着た
それまで決して仲が良い姉妹とはいえない関係だったが、
今回の式で何か私たちの間にあるわだかまりがとれたような気がした
今年になって姉にも孫が生まれ、私にも孫が与えられた
時代が流れる中で、私たちの関係も変わりゆく
互いに家族が増え
私たち姉妹に今までとは違った世界が広がりつつある
これまで離れていた時間が、私たち姉妹にとっては必要だったのだろう
姉妹として定められた二人
地上であとどのくらい交わる機会が与えられるかわからないけれど、
息子の結婚式が私と姉との距離を近くしてくれたように感じる
式も終わりに近づいた
いよいよ両家の両親の挨拶の時間だ
息子は私たちにどんな手紙を読むのだろうか
そして夫は皆さんにどんな挨拶をするのだろうか
私はハンカチを手に握り締め、
促されるまま夫と共にスポットライトがあたる場へと歩みを進めた
明日に続く、、、