お嫁さんを追い詰めた息子に下した決断！

昨夜はとても疲れていたのに、

なかなか寝付くことが出来なかった

お嫁さんと露天風呂で初めて一対一で話したのはいいが、

そこで息子夫婦の結婚生活の実態を聞くことになったからである

ことの発端は、

私がお嫁さんに問いかけたことに対する彼女の表情に、

苦しみのかけらを見出したことに始まる

露天風呂

肩まで湯に浸かりながら、

このまま当たり障りなくこの場をやり過ごすか、

それともこの短い時間の中で、

自分の最善を尽くすのか、

決断を迫られた結果、

私はお嫁さんの悲しみに寄り添うことに決めた

互いに一糸纏わぬ姿で相対していたからだろうか

お嫁さんは言葉を選びながらも、

正直に息子の状態を話してくれた

その後、

夕ごはんから戻った夫にお嫁さんの様子を知らせ、

親としてどのように対応するか話し合った

夫も予期せぬ出来事に戸惑い悩んだが、

今日、

私たちの出発の時間までちょうど一時間ほどホテルに滞在できることが判明

辛い思いをしているお嫁さんの気持ちを考えると、

少しでも早くこのことを息子に認識してもらいたいと夫婦で意見が一致

夫と私と息子の三人で緊急家族会議をひらくことにした

当初、息子は一体何が起きたのかと動揺していたが、

お嫁さんから聞いたことは伏せたまま、

私たちの息子に対する心配という形で話し始めた

息子は私たちがそんなことを心配しているとは、全く想像もしていなかったようで、

狼狽

だが、私たちの懸念に自覚もあるようだった

そうは言っても、

深刻な状況であることを認めたくない様子だったので、

私は息子に30年前、私たち夫婦に起こった離婚騒動のことを話した

そして、

息子に「あの時のことを覚えているか」と質問すると、

うなづいたので、

それと同じ思いを今孫が経験していると説明

すると、息子は話を聞きながら涙を流した

じっくりと30分ほど話しただろうか

隣の部屋ではお嫁さんと孫二人が待っているので話し合いを終了

私と息子は涙で顔がくしゃくしゃだ

それからすぐにホテルをチェックアウト

私はメガネとマスクをして泣き腫らした目元を隠した

その後、私と夫は息子に駅まで送ってもらい

息子の住む街を後にした

空港に向かう新幹線の中から、

お嫁さんに話し合いの様子を伝えるメールを出した

お嫁さんから私たちの対応に対して、

感謝のメールが来た

今、空港で搭乗を待っている

夫も私も限界近くまで疲れた

今回の3泊4日の旅の最終章に、

親としての役割が待っていた

日毎に弱さを覚える我が身ゆえ、

息子家族が幸せになることを願ってやまない