とても嬉しいことがあった
元ホームレスのノッポさん(ここでのニックネーム)
ノッポさんは現在、ホームレス支援の働きをしている70代の男性
彼は10年ほど前から、
私のボラ先にホームレスの人に配る食べ物を取りに来ている
いつもはボラ先のリーダーが対応しているが、
昨日はリーダーではなく私が先に会った
リーダーから、
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ノッポさんはとても苦労をした人で、
心に傷を受けてきているので、
簡単には人を信じないよ
と聞いていた
現に、今まで幾度となくボラ先で会ってきたが、
挨拶しても目を合わせない
うつむき加減に「リーダーいますか?」と言うだけ
以前、庭の剪定をお願いした時も、
差し入れに肉まんをプレゼントしようとしたが、
私の方を見ることもなく
「いりません」と断られた
リーダーから
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彼は人の心が見えるんだよ
だから傷つけられそうな人には、
決して心を開かない
と聞いていただけに、
ああ、彼には私の心の醜さが見えるのかしら・・・と、
恥ずかしいような、悲しい気持ちになっていた
それが、
昨年から私の目を見て挨拶してくれるようになり、
昨日はリーダーを呼ぼうとした私に、
「いや、あなたで良いよ」と言って、
近況など話したり支援の必要など話し、
「いつもありがとう
今度ハウスで作ったものができたら、
お礼に持ってくるから食べて」と帰っていった
その間5分くらいだろうか
たったそれだけの時間なのに、
ノッポさんに私というニンゲンを受け入れてもらったようで、
嬉しかった
「あの人には心の中が見える」と言われると、
とても恐ろしくて緊張する
ましてや、一度拒絶されたことがあると、
こちらも身構える
そんなことを何度も何度も経験しながら、
お互いの距離がだんだん近くなり、
こうして普通に話せるようになった
そのことが嬉しくてノッポさんが来ると、
こちらも自然と笑顔になり、
ノッポさんも笑顔
拒絶から始まった出会い
全ての人とこのような関係になれれば良いけれど、
それはなかなか難しい・・・
それだけに、
10年という長い時間がかかったけれど、
信頼されることで、
私自身もノッポさんから励ましを受ける
今日の夕ごはん
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麻婆豆腐
大豆と長芋ときゅうりの三杯酢
青菜と揚げとエノキの味噌汁
小豆麹とヨーグルト
麻婆豆腐はこちらで味付け( ◠‿◠ )