先日、私と同じ年代の男性と会う機会があった
ぱっと見、小太りの普通の初老男性
その日、ボラ先に行くとこの男性が玄関の前に立っていた
この男性は結婚経験がなく独身
仕事を辞め生活が困窮し、
ホームレス支援をしているボラ先に食べ物を受け取りにきたのだった
彼は精神的に非常に落ち込み、
働くことが出来ない状態となった
生活保護をし申請するには、
現在の住まいを引っ越す必要があり、
これから
この問題に対応できる専門家に相談することになった
彼に会ってから、
彼の置かれた状況から私の人生を振り返った
私は10代の頃から病弱で、
勤め人になるのは無理と自覚していた
幸い親が事業をしていたので、
親の会社で働いた
夫と結婚し夫が跡取りとなったが、
それも三年で家を出ることになり、
跡取りの話はご破算となった
そこからが波瀾万丈
夫とも何度か離婚話しが持ち上がったが、
その度に親身になってくれる人が中に入って考え直し、
何とかこの年まで離婚せず
その時々必要な助けがあって、
互いに自暴自棄にもならず、
気持ちを入れ替え、
子を育て家も手放さずに今日まできたが、
住宅ローンを払えない状況になったり、
夫婦の信頼関係が壊れた時もあったりと、
振り返ると、
綱渡りのような人生
何か一つでも欠けていたなら、
私も夫も彼のように生活が行き詰まってしまったかもしれない
この年まで、
食べるものにも困らず、寝る場所も無くならなかったことは、
奇跡かも...
誰だって至る所に誘惑があり、
何かのきっかけで道を踏み外す危険がある
60代といえば、
もう終焉に向けて準備を始める年代だ
あともう少しというこの時になって、
路頭に迷う事態になるとは本人も想像していただろうか
5年前、60代でバス停で暴力を受けて亡くなった女性がいた
彼女もホームレスになる前に助けを求める機会があったら、
あんな悲惨な最期を遂げることがなかったかもしれない
ひとり、都会のバス停で〜彼女の死が問いかけるもの ←NHKのサイトにジャンプします
誰だって思いがけない事態に陥ることがある
そんな人に出会った時、
自分に何ができるのかと考える
今回の彼も支援の力を得て、
生きる気力を取り戻し、
何とか今の状況から脱することができるようにと願っている
今日の夕ごはん

鶏胸肉と大根こっくり煮 こちらのレシピを参考に作りました
きんぴらごぼう
カブのポン酢和え
じゃがいもと青菜の味噌汁
Amazonでベストセラーのポン酢