食べることが何より楽しみという友人
先日、夫婦で自宅近くで人気の鍋料理専門店に出かけた
その店は店主一人で調理
ほか女性一人使って配膳を担当というお店
予約の電話をすると、
「その日は予約がたくさん入っているので、
食事を出すまでに時間がかかる」と言われたが、
二人だけで食べるのだからまあいいかと予約した
午後6時に入店すると、
畳敷きの広い個室に通された
夫婦は共に60代で膝を折って座るのは厳しい
その旨話すと、
配膳の女性が
「たくさんある座布団は好きに使ってください」というので、
何枚も重ね椅子のようにして座った
最初に鳥肉の鍋が来た
ゆっくり食べて次なる料理を待ったがなかなか来ない
そのうちご主人が壁にもたれてコックリコックリとうたた寝を始めた
やっと次の料理が来たので起きて食べた
だが、三つ目の料理もなかなか来ない
ご主人は座布団を枕に本格的に横になり、
ぐーぐーいびきをしてすっかり深い眠りに・・・
やっと最後の料理が運ばれたので、
ご主人を起こして食べ始めたが、
ご主人は寝ぼけた表情
そんな調子で食べ終えたのは二時間半後
ご主人は始め、食事が運ばれてこないことにイライラしたが、
友人が、
「予約の時に遅くなることに納得して予約したのだから、
気長に待つように」となだめると覚悟を決めたという
そんな様子を楽しそうに話す友人を見て、
美食家の鏡と感心した
美味しいものを食べるためなら、
何時間行列しても待たされても平気
対して私は、
食べることにそれだけの情熱も意欲も無い
ご馳走が出るまでに時間がかかると言われた時点で諦めるだろう
ましてどんなに美味しいと評判のお店でも、
何時間も待つなんて耐えられない
友人の話を聞きながら、
人間の多様性というものに感動した
友人は料理も上手い
美味しいものに敏感なだけに、
自分で作る料理も材料、味共に凝っている
自分には無い面をたくさん持っている友人の話を聞くのは楽しくて新鮮だ
家で一人読書をしている時間も楽しいが、
気持ちを許せる友人と会って、
他所の夫婦の様子を聞けて今日は愉快な1日だった
今日の夕ごはん

牛コマ肉の中華丼
冷奴
小松菜と揚げの味噌汁
巨峰
くしゃみをしても安心(^ ^)