「新郎新婦の手紙」で遠い過去がよみがえる


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昨日の夕ごはん

身欠きにしん、湯豆腐(ポン酢味)
金時豆の煮豆、玉ねぎとしめじの味噌汁、
小女子の佃煮、
九穀米入りご飯
バナナ(写真なし)

今月初めて食品の買い出しに大きなスーパーに行った
身欠きにしんがあったので焼いて大根おろしで食した
焼き立てで生臭みもなくとても上手かった
熱々の湯豆腐がうまい季節になった

さあ、結婚披露宴も終盤に近づいた

今日はどこまで記すことができるだろうか、、、

新郎新婦から両親への手紙

披露宴も終盤へ

私達両親は会場入口のスポットライトがあたる場へと担当者に導かれた

司会者がそれまでとは違う落ち着いた声で

「新郎新婦からご両親に向けてのお手紙がございます」と言った

私は招待客の視線が一斉に親たちに向けられたのを感じた

先に新婦が緊張した面持ちで手紙を読み始めた

「私はお父さんが大好きで、いつもお父さんの膝に座っていました」

と言った時、私の脳裏に遠い過去の記憶が蘇った

私は高校生になっても父とお出かけする時は父と手をつないで歩いた

父は東京生まれで言葉の訛りもなく、おしゃれでカネもあったので女性にモテた

私は英語も話し、明るく話しも上手かった父の子供であることが誇りだった

私が末っ子だったこともあって、

父はいつも私に「おいで」と手招きして膝に抱っこしてくれた

しかし、成長した娘はいづれ父のもとを離れる

その儀式が今この時なのだ

新婦が涙で頬を濡らしながら、

両親へ向けて精一杯の感謝の気持ちを綴った手紙を読み終えた

私もすっかり感情移入して新婦と同じように鼻をすすっていた

この時代にあって、

両親の愛情をたっぷりと受けて育った娘さんと息子が結ばれたことが嬉しかった

息子の番になった

息子は自分が中学の時に大きな病気を患い、一年半自宅療養していた時の話しをした

その時、反抗期だったこともあって、

私たち両親にひどい言葉を投げかけた時のことを「ごめんなさい」とあらためて詫びた

私は涙がこみ上げ顔を上げていることができなかった

この言葉を聞くのは今日で二度目である、、、

病気になったのは誰のせいでもない

病と闘っていたとき、一番辛かったのは息子本人だ

息子は生まれ育った地から遠く離れた東京に引っ越し、やっと学校生活に慣れた時、

病が発症し病名が定まらなかったため、

治療法も見つからず、出口の見えない苦しい時間を狭いアパートの一室で過ごした

私も夫も息子の状態に戸惑い、

家族3人それぞれが目の前に突きつけられた現実に、

希望を見出す事もできず、

真っ暗闇の中をただあてもなくさまよい歩いている状態だった

当時13歳の息子は「死」という言葉の見え隠れする日々を、

布団に横たわりながら好きな音楽を聞いたり、詰将棋をして過ごしていたが、

学習旅行から帰った級友が土産を持って訪ねてきてくれたその日、

初めて不安とやり場のない怒りを両親にぶつけた

なのに気持ちに余裕のなかった私は、そんな息子に呪いの言葉を返してしまった

その瞬間、息子の顔色が変わり大きな声で泣いた

私もなんというひどい母親なのだと、消えてなくなりたくなった

そして私も泣き崩れた

もう私たち家族が空中分解するのも時間の問題と思った

この惨めでどうしようもない家族を救ってくれるのは神しかいない

「お祈りをしよう」と隣室でその様子を聞いていた夫が言った

私たちはうなだれて夫の側へ行き座った

そして、3人手をつなぎ輪になって父なる神に一人づつ、

己の罪深さを悔いて祈った

それから私たちの家の空気が変わっていったと思う

それから間もなく息子の病名がわかり、治療が始まった

薬を服用するようになってから一年後に復学

以後健康が守られている

息子にとってもあの闘病時代は一生忘れることはないだろう

今回初めて息子が医者を目指した理由を息子の手紙で知ったが、

やはり東京で生活していた時の経験が深く影響したようだ

息子は淡々と手紙を読んでいたが、

私はその時の情景が思い起こされ、しゃくりあげそうだった

息子が手紙を読み終え、次はいよいよ夫の最後の挨拶となった

ふと隣を見ると、

夫は白い手袋を握りしめているだけでメモらしきものは手にしていなかった

息子の手紙を聞いて、夫はどんな挨拶をするのであろうか

遠い過去から現実に引き戻され、私は急に緊張を覚えた

長くなってしまったので、この続きはまた明日、、、


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