「自分を知る人が誰もいないところで生きたい」

友人に会った

表情が暗い

なにがあったのか聞くと

彼女の娘さんと親しく行き来していた子の両親が離婚したという

その両親は美男美女のカップルで、

仕事でも成功し誰もか羨むような生活をしていたという

心配した友人が子どもの母親に連絡をしたところ、

返信には

「辛いので、

私を知っている人が誰もいないところに行きたい」

とあったと言う

ああ、その母親はどんなに悲しい思いをしたのだろう・・・

それを聞いて、

私はもう一人、

過去に同じ言葉を言った人を思い出した

その女性は、

親が事業で成功して財を成した

女性は結婚後離婚

親も年老いて亡くなった

親の介護で悩んでいる時、

急激に接近してきた女と出会った

そして、騙され大金を失った

その時、同じように

「見知らぬ土地へ行き、

自分を知る者が一人もいないところで暮らしたい」と言った

今日は元ホームレスだった70代の男性と会った

彼は今、

自分を昔から知る人のいる故郷へ行き、

農業のアルバイトをしている

そこへ向かうための交通費を貸したら、

約束通りお金を返しに来てくれた

そして、そこで採れた野菜を御礼にと持って来た

「親切な人が支えてくれるおかげで、

なんとかここまで生きることができた

周りの人に感謝している

ありがたい

ありがたい」と言って帰って行った

今日は友人の話を聞いてやりきれない気持ちになっていたが、

この男性の明るい笑顔に私も励まされた

ニンゲンは人によって絶望の淵に追い込まれもするが、

同じく人によって救われもする

生きていると思いがけない事態に陥り、

その先がもうないように思える時があるが、

そこで終わりではない

今は辛いだろうけれど、

人を信じる心を失わないで欲しいと願った一日だった

今日の夕ごはん

肉じゃが

ズッキーニとベーコンのチーズ炒め

大根サラダ

豆腐と小松菜の味噌汁

チーズ炒めはマキシマムを一振りして味付け( ◠‿◠ )