人の役に立てず、生きているのが虚しいと話す80代の友人

今日は親しい友人数人と皆で集まった

もう帰ろうという時になって、

A子さんが問わず語りのようにポツポツと語り出した

一体何の話だろうと聞いているうち、

その昔ご主人が浮気をした時の話だということが分かった

彼女の中でスイッチが入ったらしく、

それから次々と過去の苦々しい記憶が蘇り、

なかなか話が止まらない

深刻な話題なので席を立つタイミングも難しく、

2時間経ってやっと席を立つタイミングを掴み、

お開きとなった

普段夫婦間のトラブルの話題など、

互いに話さない

何十年経っても夫の浮気を許すことが出来ないと言う友人の話を、

皆しんみりと聞いていた

皆と別れてから、

遅い昼食をとった

すると、今度は懐かしいB子さんからスマホに電話がきた

渡したいものがあるので、

近日中に取りに来て欲しいとのことだった

その時居た場所と彼女の家は車で5分の距離

そこで、昼ごはんを食べ終えて休む間も無く、

すぐに彼女の家へ向かった

彼女と会うのは春以来

その間、脊椎狭窄症と診断され、

80歳の彼女は要介護１となっていた

そう言って、

手作りの小物を見せて、

私の知り合いの分もたくさんプレゼントしてくれた

彼女は元々とても明るく近所にも犬を介して友達がたくさんいたが、

飼い犬が亡くなって会う機会が減ったり、

引っ越したりして、

いつの間にか行き来する友達が減ってしまったという

加えて脊椎狭窄症になり足がだるくて外出が減り、

気持ちまで塞いでくるようになった

そこで、最近は意識して近所の集会所に出かけるようにして、

他の同世代の人と交わるように頑張っていると話してくれた

20年ほど前、

彼女と知り合った時、

いつも家に人が遊びに来ていた賑やかだった

そんな彼女でも経年と共に、

環境が変わり孤独を感じるようになったと知って、

私もどんなに今充実していても、

自分も周りも状況が変わり、

一人になっていくという現実を実感した

今日は朝から暗くなるまで、いろいろな人の話を聞き疲れたが、

こうして疲れるまで人の輪の中にいたことを、

後年懐かしく感じる時が来るのだろう

今日は帰りが遅くなったので、

夕ごはんは焼きそばで簡単に済ませた

シーフードあんかけ焼きそば

わかめスープ

ラフランス