息子の声を聞き、こらえきれずに泣いた夜


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昨日の夕ごはん

焼鮭、豚汁、もやしの中華風サラダ、九穀米入りご飯

COVID-19の感染が広がっている

感染して軽症の場合は自宅療養の確率が非常に高くなった

夫が感染した場合は私が介護するので問題ないが、

私が感染して寝込んだ場合、夫が私の介護をすることになる

しかし、夫は軽食程度ならなんとか作ることが出来るが、

煮もの料理は一度も作ったことがない

今まで私が風邪で寝込んだ時は、炊飯器でお粥を作り、

梅干しや海苔の佃煮程度で済ませていた

だが、今回は罹患したらどのような体調になるのかわからない、、、

退職後や私が先に死んだ時のことを考えると、

夫には少しでも自活できる能力を高めてもらいたいと思うようになった

そこで朝夫と話し合いをして、これから休日の夕食は私と一緒に食事を作り、

手順を覚えてもらうことにした

昨夜はその第一回目

カレーライスは作ったことがあるということだったので、

教える料理は「豚汁」にした

息子から突然電話

夫が圧力鍋の蓋を閉じ、次の作業に入ろうと思ったその時、電話

COVID-19の感染が広がるにつれ、私は自宅にかかってくる電話に出るのが怖くなった

11年前、自宅の電話がなった

出ると両親と同居する跡取りさまのただ事ならぬ声

それは母が事故にあったことを知らせる電話だった

それから数時間後に母は大きな病院に向かう救急車の中で息を引き取った

そして、今

自宅の電話がなると、もしや遠くに住む息子の危機を知らせる電話ではないかという不安から、

夫の在宅時、電話がなったら夫に出てもらうことにした

昨夜の電話も夫が電話を受けた

電話は息子からであった

医師である息子が告げた医療現場の様子

息子は現在、

緊急事態宣言が発令された7都府県以外の地にある大きな病院に勤務している

しかし、簡単に首都圏と行き来できるので、全く気を抜けない土地である

7都府県ではないが、

それでも現在感染者を受け入れる事ができるベッドの85%が埋まっていて、

もう予断を許さない状態になっている

現在、将来医療崩壊が起こった時のことも想定し、

すでに話し合いを重ねているそうである

今最も恐れているのは院内感染

息子の勤務する病院で院内感染が起きれば地域に与える影響は甚大である

なので今は最大級のリスク回避が徹底されている

例えば、息子の勤務する病院ではすべての会議は中止、もしくはウエブ会議に移行

外食を含めた外出はすべて禁止となっている

先日、お嫁さんに咳の症状があった時は、念の為二週間自宅で別室で過ごしてもらい、

接触を極力避けて生活したという

現在、お嫁さんは回復したが、その後もふたりとも自宅でマスクを装着して接している

夫が息子にこの感染の終息はいつかと尋ねた

息子は「わからないが、相当長くかかるだろう」と言った

夫はしばらく息子と話した後、私に電話を替わった

数ヶ月ぶりに聞く息子の声

私は今お父さんに万が一の時のために料理を教えていたのだと伝えた

そして、友人のためにせっせとマスクを作っていることも話した

息子は優しい声で「そう、そう」と聞き、

「お母さんの豚汁が食べたいなぁ」と言った

次、いつ息子から電話が来るかわからない

なので息子の声をしっかり脳裏に刻んだ

夜、こらえきれずに泣いた

私も夫とは食事以外ほとんど別室で過ごしている

就寝前の束の間の時間、

縫い物をしながらシューマンが妻クララに捧げたピアノ曲を聞いていたら、

抑えていた涙がぽとぽとと膝に落ちた

夫は電話を切った後、孫には一年くらい会えないだろうな、、と言った

最後に会ったのは昨年の11月の息子の結婚式

あれから5ヶ月で私達の置かれた環境は大きく変わった

息子はこれから医師として厳しい立場に置かれるだろう

息子は闘いの最前線に立っている

息子が医学部に合格した時、

彼のいのちにこんなにも危険が迫ることを想像だにしなかった

自分の生命をかけて医師として使命を果たす

それは尊いことだが、私の母親としての心情は複雑だ

戦場に兵士を送り出す母親の気持ちはこんな気持ちだったのだろうか

「病院に行かないで」とは言えない

「頑張って来い」と言わねばならぬが、こうして心で泣いている

夫は一年は会いに行ける状態ではないと予想している

涙を拭いてまた縫い物を続けた

マスクができた

これは友人らにプレゼントする分

COVID-19に立ち向かうために私はサラシでマスクを作っている

これで感染を少しでも抑えられるというなら、喜んで作ろう

たとえ小さなことでも、出来ることはしたいと願う

マスク不足な中、マスクを作ろうと思う人が増えていることに希望をみる

私もその仲間に入り、不安に打ち勝ちたいと思う

昨日作った友人用のマスクとマスクあて
不器用なので出来も不揃い

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