昨日の夕ごはん
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すき焼き、かぶの味噌汁、麦入りご飯
涙が止まらない
けれども、夫のために食事を作る
献立も考えられないので、鍋にした
涙で塩辛い味がする
飼い猫の亡骸を墓へと葬る
昨日は何度も猫を安置している和室に行っては、
猫を撫でながら涙を流す
猫は時間の経過とともに、まるで蝋人形のように身体が固くなっていく
だが、顔はまるで楽しい夢でも見ているかのように、
微笑んでいるように見える
その顔を撫でながら、被毛の感触を脳裏に刻み込む
鳩居堂の桜の線香を炊いた
墓に収めるまで、
その香りを猫の身体に残したい、、、
今日は時折小雨が降るあいにくの天気だったが、
晴れ間を見て夫と猫の墓を作った
夫が深く深く墓の穴を掘る
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1m以上掘ったところで、私に猫の亡骸を持って来るよう言った
私は一人で家に戻り、和室に入った
猫が亡くなってから作った晒の袋を開き、
猫を入れた
まるで猫の人形を入れているように感じた
とても可愛い
ここでまた声を出して泣いた
おのれの泣き声を聞きながら、
以前こんなふうに泣いた時のことを思い出した
それは突然事故でなくなった母が火葬場の焼却炉に入った時だった
私はそのドアの前で人目もはばからず、泣き崩れた
息子が私の前に立ち、人前から私をかばってくれた
私の声は、まるで喉の奥から絞り出すような声だった
あれから11年、、、
猫を弔う時、また悲痛な声で泣くとは、、、
寒風吹きすさぶ中、夫は外で私が戻るのを待っている
私は真新しい袋に入れた猫を、それまで安置していた箱に入れた
そして、猫に話しかけながら家中の部屋を周った
私たちの寝室では猫は私の羽毛布団の上で丸くなって寝ていた
私の部屋ではオルガンの陰でかくれんぼをしていた
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楽しい思い出が次々に目に浮かぶ
夫は私から猫を受け取ると、
深く掘った穴の中へ猫を入れた
そして私に土をかけるように言った
まるで私に猫が亡くなったことを、
しっかりと受け止めさせようとしているかのように、、、
猫の袋が見えなくなったところで、
夫が一気に土をかけた
そして最後に私がプランターに飾っていた花を植えた
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間もなく本格的な冬が来る
この墓はすっぽりと雪に覆われるだろう
春になったら、芝桜でここを覆うつもり
夫はこの後、庭の畑に買ってあった米ぬかを15キロもすき込み、
ラズベリーの支柱も雪に耐えるようしっかりと作ってくれた
いつも畑仕事を嫌がる夫だが、
私ががっくりきている分、奮発しているようだった
それを見て、私も頑張らねばと思い、
猫の介護室のカーテンを洗い、窓を拭き、壁紙を拭き清めた
夕方になった
猫が亡くなって二日目の夜を迎える
一週間前、私の部屋で私の膝の上で寝息を立てていた猫
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まさか一週間後、墓に入れることになろうとは、、、
この6日間、
いつも泣いていた
墓の中で、猫の身体は土へとかえる
弔いは終わった
今、私は魂が抜けたようになっている
身体を動かして仕事をしているが、
何をしていたのか記憶が曖昧
あと数日で夫の休暇は終わり、私も仕事が始まる
しっかりせねばと思う
とにかく三度の食事を規則正しくいただき、
身体を休めるように努める
しばらくニュースも見ていない
コロナの感染はどこまで広がっているのだろう、、、、
体調管理も大事だが、まずは普段の心を取り戻さねば、、、、
しっかりしろ!自分!と大きく息をはく