40代で銀行預金残高が30万円を切ってから


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今日はキッチン周りの整理と料理に励んだ

先ずは冷蔵庫の整理と清掃

ご近所様からいただいた白菜は浅漬けに

じゃがいもの芽が出てきたので、「そぼろ肉じゃが」

食品庫の整理で友人のお土産「車麩」が残っていたので、

「卵とじ」を作った

キッチンでクツクツと煮物の音を聞きながら

身体を意識して動かす

夫の休暇中は食事作りから解放されたいと、

普段行かない外食店をまわった

メニューの写真を見て感嘆の声を上げ、

運ばれた食事に期待して一箸口に運ぶ

美味しいとは思うけれど、

やはり私には塩分も糖分も多い

そして、野菜が足りない

それを補足すると安く抑えたはずの外食が高くついてしまう

家で作る料理はとても簡単で、

素材もありふれたモノばかりだけれど、

薄味で野菜も豊富

やはり面倒でも自分で作った料理が一番口に合う

休暇中、

友人から勧められたレストランに行こうとも思ったけれど、

勿体無いという思いが先行する

今から20年前、

東京から当地に戻った時、

我が家の貯金は30万円を切った

保険も解約してその残高

当時息子は高校一年生

3年後には大学受験が控えている

私は子宮内膜症でひどい貧血

治療を受けていたが、

家事もやっと

まして、外に働きに出ることはできなかった

転職したばかりの夫の収入で、

家族3人食べて私も治療を受け、

更に息子の教育費も貯めねばならない

婦人之友の家計簿で予算を立て、

3年間必死にお金を貯めた

そのために、

衣服をはじめタオルやシーツに至るまで、

全て友人のお下がり

流石に下着だけは購入したけれど、

靴も友人のお下がりだったので、

自分の足より大きな靴を履いていた

そうして息子の大学入学金はなんとか貯めたが、

浪人した時の余裕はないので、

落ちたら医学部は即諦めるように言っていた

大学も家から一番近く徒歩で通える大学

本人は遠方の大学に行きたかったようだが、

諦めた

幸い夫の職場で住む家を提供してくれたので、

持ち家は友人に貸し、

その賃料でローンを返済

息子の大学の授業料は奨学金を借り、

月々の小遣いは祖父母が援助してくれた

息子が大学を卒業するまでの9年間は、

生活を切り詰め、

家族だけで外食に行くこともなく、

夫の実家に帰省する以外旅行もしなかった

息子が自立して13年

やっと生活に余裕が出来たと思ったら、

夫の退職が控えている

人生なかなか思うようには行かない

だが消費を抑えた生活で、

ローンも返済し教育費の山も乗り切った

この経験があるので、

年金生活になっても生活ができると思う

12月、

来年の我が家の予算を考える時がやってきた

来年はどんな一年になるだろう・・・

苦しかった時、励ましてくれた親しい友人たち

亡くなった両親

いろんな人に支えられてここまできた

夫の休暇が終わって久しぶりのひとり時間

空から舞い降ちる雪を見ながら、

過去の辛かったことに感謝する時が与えられた

今日の夕ごはん

そぼろ肉じゃが

車麩の卵とじ

白菜浅漬け

豆腐とわかめの味噌汁

ヨーグルト・ラズベリージャム


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