今日の夕ごはん
茄子のひき肉はさみ焼き、豚汁、キムチ
茄子のひき肉はさみ焼き←こちらのレシピで作りました
どのルートで登頂を目指すか?
今年の抱負として「源氏物語」を通読することを掲げた
原文で読むのは難易度が高い
そこで、現代語訳を併用して読むことにしたが、
現代語訳も色々出版されていて、どの作品を用いるかで悩んでいた
まず、夫が読んでいる谷崎潤一郎氏の訳本を読んでみたけれど、
ピンとこない
次、今泉忠義先生の訳本の文庫本を1巻だけ手に入れてみた
これは谷崎氏の訳本よりわかりやすい
そこで全巻揃えようと思ったが、
たまたま円地文子氏の訳本が全巻揃って超特価で売りに出されていたのを発見!
即、購入した
↓こちらはAmazonサイト
長編小説を最後まで読むためにはそれなりに準備が必要と、
サイトを検索するととても参考になるブログ記事を見つけた
著者の橋本麻里氏は高橋源一郎氏のお嬢さんだけあって、文章が非常に魅力的
そこで、私は橋本麻里氏勧める3大ルートの中から、
円地ルートで登頂を試みることにした
実は今を遡ること20年前、
東京転居を前に、
古本屋さんに瀬戸内寂聴氏の源氏物語訳を全巻売り払った
なので、再度瀬戸内版を購入するのは悔しい
それに、やはり瀬戸内版は私には何か読みにくかった
Kindleでもいろいろ出ているが、
私は本は紙で読みたい派
そんなわけで、今週中には円地版で登頂を目指す
本が到着するまではウォーミングアップで今泉版で読み進める
新年を迎えてから、毎日のように夫に「源氏物語」の講釈をしている
夫は自分が読んでいた影響を妻が受けたことに満更でもない様子
しかし、もともとのきっかけは、
NHKらじるらじるのラジオ深夜便のアーカイブスで聴いた、
ドナルド・キーン先生の一言がきっかけだ
キーン先生が日本文学と出会ったきっかけが「源氏物語」だったと知って、
偉大な学者先生に大きな影響を与えた源氏物語を、
日本人である私が通して読んだことがない、ということが勿体ないと思ったのだ
あとどのくらい本を読む気力が残っているのかわからないけれど、
一度挫折した源氏物語にもう一度挑戦してみる価値はあると感じた
また、現在放送されている
NHKラジオの古典講読「紫式部日記」の講師島内景二先生も、
源氏物語をいつも引き合い出してお話してくださる
島内先生のお話も魅力的で、「蜻蛉日記」編も聞き始めたが、
ここでも紫式部が蜻蛉日記を読んで「源氏物語」にもその影響が強く出ている、
とお話しているので、
私としてはもう、源氏物語を読まずにいられない
もし、私が思うように動くことができなくなっても、
古典の世界から生きていく楽しみが与えられそうな予感
これもコロナ禍になって、私の生活スタイルが大きく変わったことによる
人生何が幸いするかわからない
肉親と再会した後の涙の記憶
三連休の中日、
予定では息子や孫と楽しい時間を過ごしていた
中止を自ら決断したとはいえ、
子や孫と会った方々の記事を読むと寂しさを覚える
私が初めて親元離れて都会で暮らし始めた頃、
私といとこY子ちゃんの母が揃って私達の住む都会に来たことがあった
束の間の再会
会ったときはとても楽しかったが、
別れの時間がやってきた
二人で駅のホームまで出て、母の乗った列車が見えなくなるまで手を振った
ふと隣にいるY子ちゃんを見ると、
涙で頬が濡れていた
そして、私も・・・・
互いの泣き顔を見た時、急に恥ずかしくなって笑った
あれがバスや車だったら、あっさりと別れたのだと思う
駅、プラットフォーム、列車が遠ざかる音、長く続く線路、雑踏・・・
それらがミックスすると郷愁にかられるようだ
不思議なことにあの時のシーンは何十年たっても昨日のように思い出す
最期は天国行きの列車に乗り、母に会えると信じたい
息子や孫とは生きてさえいれば会えるけれど、
亡くなってしまった人とは私が逝くまで会えないことが寂しい
今日の学び
【古典講読】蜻蛉日記 第14回 安和の変
陰謀により左遷させられた源高明の妻(夫兼家の異母妹)愛宮を想う作者の長歌
→長歌は夫との関係に悩む作者の哀しみを歌い上げている