悩みの極みにある夫の胸中


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今日の夕ごはん

肉じゃが、モロッコいんげんのサラダ(にんじんドレッシング)、

冷奴、小松菜としめじの味噌汁、夕張メロンゼリー

友人の家庭菜園で作ったキタアカリで肉じゃが

素材が良いと何を作っても美味しい!

悩みの極みにある夫の胸中

夫が帯状疱疹ウィルスに感染し、

右側顔面麻痺という症状が出てから3週間が経過した

顔面の痛みは落ち着いたようだが、

麻痺は全く改善していない

一昨日は食事中、口内を噛んでしまい食事を中断

激痛の中、食事を継続するか中断するかで苦悶

痛みと闘いながら食事を完食した

こちらは心配して言葉をかけたが、

非常に苛立った様子で

夫を心配する友人らから、

「リハビリの病院へ通ってみては」

「コーヒーや味噌汁もストローで飲んでは」

「ガムを噛むようにしては」

などと具体的なアドバイスをもらい、

それを夫に伝えているけれど、

いつも首を横に振るだけ・・・

「マッサージはネットに出ているからやっている」というけれど、

なんの進展もない

夫は元々人のアドバイスを素直に聞く性質ではないので、

もう何も言うまいと諦めている

この3週間

私との会話は十回に一回程度の返事のみ

かろうじて「おはよう」の挨拶はするけれど、

後はこれと言って自分から言葉を発しない

今回病気が原因ではあるけれど、

不機嫌でろくに口を利かない状態が続いたことで、

夫の長所より、短所のほうに目がとらわれるようになった

しかし、今日になって、夫の口から、

「当初一ヶ月くらいで改善すると医師から言われたけれど、

回復するにはもっと長い時間がかかると感じている

それと同時に、

ある日突然、自分の容姿が大きく変わってしまったことを、

まだ受け入れられず悩んでいる」と打ち明けられたことで、

夫の深い心の悩みを知った

自分でこの現実を受け止められない状態

いつも落ち着いて、理性的な夫であったが、

その夫でもこんなに悩んでいるのだ

「この苦しみは、顔面麻痺になった者でなければわからないだろう」と言っていた夫だが、

この3週間で少しずつその悩みを話すようになった

まず、目だが、麻痺した方のまぶたを閉じる事ができず、

目が乾燥して視力が落ちて本が読めない

鼻は片側だけ鼻をかむことができない

口は特に食事の時気をつけないと頬を噛んでしまう

液体を飲む時も麻痺したほうから液が漏れる

動くほうの唇だけで話すので、話すだけでも汗が吹き出る

いつ改善するかもわからない苦しみ

もしかしたら、一生このままかもしれないという恐怖

そういう苦しみに対峙している夫

発症するまで、

私達はまあまあ仲の良い夫婦なのではないかと思っていた

けれども、発症してから夫は見た目もそうだが、

言葉も厳しく、心まで歪んでしまったかのように感じる時があった

だが、今日夫の胸のうちを知って、

私に時に辛くあたる自分にも苦しんでいるのではないかと感じた

キリスト教の結婚式の誓いで牧師が、

「健やかなるときも、病めるときも、

喜びのときも、悲しみのときも、

富めるときも、貧しいときも、

これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、

その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」

と、確認する

夫との結婚生活で、このほとんどを経験し、

克服したと思っていたけれど、

今「病めるとき」という試練に直面した

夫は思うように話す事ができず、

職を失うかもしれない危機に直面している

弱くなった夫を私が愛し、

敬い、慰め、助け、真心を尽くすことができるのか

これは結婚の奥義を知るために、

神が私たちに与え給うた試練なのだろう

これを乗り越えた時、

私達は本当の夫婦になれるのかもしれない

それを信じて一日一日を歩みたいと願う


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