主のいなくなった家を見て落ち込んでいたら・・・


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今日の夕ごはん

豚肉の甘辛野菜炒め 

ふろふき大根

ほうれん草のしろ和え

キャベツと揚げの味噌汁

豆腐入り白玉のお汁粉

今日もお買い物に行かず冷蔵庫整理の献立

主菜は豚丼用の味付け肉が少し余っていたので、新玉ねぎなどと炒めた

今月もあと四日、

食費の予算を守ることができるのか微妙 (⌒-⌒; )

主のいなくなった家を見て落ち込んでいたら・・・

ご主人が亡くなった後、一人暮らしをしていた裏の家の奥様が、

高齢者施設に転居されてから数年が経過

以来、空き家となっているが、

月に何度か娘婿さんが来て、

庭先で趣味の作業に励んでいる

冬季間も家の玄関が雪で埋まらないよう、

時々見に来ては除雪機で丁寧に除雪

先日は荒れていた庭木をバッサリ剪定

枝が伸びて近所に迷惑にならないようにしてくれた

こうして同じ市内に娘さん家族が住んでいて、

主が不在となった家を適正に管理、

利用してくれる人がいる人はとても恵まれている

ただ、裏の家のリビングの出窓に置いてある鉢植えの植物が、

半分枯れながらも生きているのが、

何とも寂しい感じがする

管理している娘さんもお母様が育てていた植物なので、

処分できないでいるのだろうが、

誰にも見られることなく、

時々水だけもらい生きながらえている姿を見ると、

奥様がお元気な時の様子を思い出し、

時間の流れに切なさが込み上げる

そして、その姿に我が家の家の行く末を重ねる

うちの食卓の前には2年前の母の日にお嫁さんから贈られた胡蝶蘭が、

今が盛りと咲いている

その隣には父が亡くなった時に友人が贈ってくれた黄色い胡蝶蘭

それから私が友人からもらい育てたポトス

これらの鉢植えも、

いつか裏の家の鉢植えのような運命を辿るのだろうか

そのことを夫に言うと、

夫

それはどうしようもないね

いつかは皆朽ち果ててしまうのさ

と悟り切ったように言った

私がこの家を建てて引っ越してきた時、

裏の奥様は50代で、自宅で書道を教えていた

午後になると小学生が何人もお稽古に来て、

裏のお宅で飼っていた白猫と庭で戯れ、賑やかだった

それが、30年近く経って、美しかった庭も手入れする人もいなくなり、

荒れてしまった

家は人が住んでこそ生きている

美しく手入れされた家も庭も、

今は見る影もない

私の家も私たちがいなくなり、

誰も住まわなくなればみるみる荒廃する

裏の家の鉢植えを見ていたら、

人生の儚さを感じた

そんな時、息子夫婦から弟孫が退院してからの様子を写した写真や動画がきた

川崎病と診断され十日間入院

退院してから初めての診察を受けに行ったら、

経過は良好でとても元気と言われたという

入院中の動画は手首に点滴の管を固定され、

不機嫌で言葉もなかったが、

自宅に戻ってからは声高らかに笑い、

兄孫相手に言葉らしきものを発している

夫の幼い時の顔に瓜二つの弟孫の顔を見ていたら、

私たちが老いてその姿が消えて無くなっても、

私たちの血は受け継がれて、

未来に繋がっているように感じ、

私たちが生きた証が残ったようで心が慰められていった

孫の元気な姿を見、

そこに自分達の面影を見ると喜びが溢れ、

自分が老いていく悲しさも忘れる

私の両親もこのように孫を見ていたのだろうか


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