先日、某外食チェーン店の味噌汁に、
信じられない異物が混入していたニュースを見た
このブログを見てくださっている読者の皆さんはお気づきかもしれないが、
私はほとんど外食をしないし、
弁当を買うのも年に数回
それも調理場が透明ガラスで仕切られ、
衛生状態や勤務状態がわかるスーパーの弁当のみ購入
私がここまでおうちごはんにこだわる理由は、
元来出不精という性格もあるが、
その昔、ある古典を読んでから、
どのような環境で作ったのか分からないものや、
作った人が分からないもの
売っている状態が怪しいものに関して、
不信感を抱くようになったからである
その古典とは、今昔物語
巻31第32話 人見酔酒販婦所行語 第卅二
内容は、一言で言うと、
鮨鮎売りをしていた女が酔って寝ていた
目を覚ました時売り物の鮨鮎が入った桶に胃の内容物を戻してしまったが、
その後女はそれをそのまま売ったというとんでもない話
この話は10代の私にとってあまりに衝撃的で、
以来売っている食べ物に対して、
非常に懐疑的になってしまった
20代の時だったと思う
私の実家には倉がいくつかあって、
その一つを食品販売をしている従姉妹の家に貸していた
ある時、従姉妹と一緒にその蔵に入る機会があった
そこには大量の一斗缶に入った醤油が積まれていたが、
どれも賞味期限が切れている
これどうするの?と聞いた私に、
従姉妹は

これは最初から賞味期限が切れているの
食品工場では原価を安くするために、
期限の切れた安い醤油を仕入れて使うのよ
と言った
それを聞いた私は、
やはり自分で作ったものが一番安心だと確信した
もちろん、安心安全な食品もあるだろう
けれどもそれを優先すると、
食費がとても高くなる
残念ながら我が家の家計状況では、
気軽に購入することは難しい
そんなわけで、健康と経済を考え、
毎日できる限り手作りの献立で食事をしている
手作りは確かに手間がかかるが、
工夫をして続けていきたい
若い頃今昔物語を読んだ時は衝撃だったが、
あの話のおかげでどれだけ食費が浮いたか分からないし、
アヤシイ店での食事を避けることができた
今となっては感謝すべき古典との出会いだったと思う
古典と言えば、
毎週楽しみに聴いているNHKラジオ古典購読の四月からのテーマが決まった
新たなテーマは
光源氏でたどる『源氏物語』
今年度の名場面でつづる「源氏物語」に続き、
来年度も「源氏物語」
講師の先生はまだ分からないが楽しみ〜(๑>◡<๑)
放送は4月6日、日曜日の午前6時から
再放送は土曜日の午後5時から
私はいつもNHKらじるらじる聴き逃しを利用している
今日の夕ごはん

塩鯖焼き
じゃがいもの煮っ転がし
ナスの甘辛味噌炒め
白菜と豆腐の味噌汁