生きていたなら60代、22歳でこの世を去った彼女に己を重ね


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日本の名随筆別冊28「日記」大原富枝編作品社刊を読み終えた

読み応えのある内容

日記をテーマとした名作を一冊に集めている

中でも芥川比呂志さんの「マクベス」日記や、

北杜夫さんの「彼は新しい日記帳を抱いて泣く」も印象に残ったが、

最後に取り上げた「心の頂きにさらされて」鍋島圭子氏の日記には、

心を強く揺さぶられた

彼女は1961年生まれ

私とほぼ同い年

彼女が22歳で自死するに至るまでの日記が、

ダイジェストに記されている

私もその頃、同じように生きることに疑問を持ち、

同じように死のうと試みた

それだけに、彼女の当時の心情と私の記憶がピッタリと重なり、

まるで自分の日記を読んでいるような錯覚を覚えた

彼女がこの世を去って41年

同じように悩み苦しんだ私はこうして生きて、

老年を迎えている

彼女の時は止まったまま、

いきなり私の前に当時の彼女が姿を現し、

私に語りかけているような錯覚を覚えた

彼女は自分の心に真摯に向き合い、

自分を責め、

生きる希望を失い、

寂しさの中で生きることをやめた

それほど生きることが辛かったのだろう

けれども、一方で自分を誤魔化してでも良い

現実から逃げ出しても良いから、

何とか生き延びて欲しかったとも思う

生きていく中で、

小さな喜びを見つけ、

出会いがあり、

また希望を持つことが出来たかもしれないから・・

自分を死ななければならないほど追い詰める

それが若さの一面でもあると思うが、

あんなにも死にたいと思った私でも、

40年という月日を生きて、

死ななくて良かったと思う

これからまたあの時のように自ら死を選ぶことはないだろう

なぜなら今は黙っていても、

刻一刻と死に向かっていることを実感するから

与えられた命がどう終わるのか、

生きることで向き合いたいと願う

彼女の死を知って、

若さの持つ真剣さと危うさを感じた

死にたいほど自分を追い詰めるその純粋さ

人間はそういうものを持って生まれたということを、

彼女の日記を通して確認することができた

ほぼ無名の彼女の日記を取り上げた、

大原富枝さんに感謝

今日の夕ごはん

ほっけの一夜干し

ナスとニラのそぼろ煮

きゅうりとわかめの酢の物

豆腐とわかめの味噌汁

こちらでも購入できます


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