今日の夕ごはん
鱈の甘酢あんかけ
切り干し大根の煮物
金時豆の煮豆
長芋とニラの味噌汁
定年後、夫とどんな関係になりたいか
林望先生の「定年後の作法」を読んだ
30年以上前、
ママ友にイギリス大好き主婦がいた
彼女は「リンボウ」先生の大ファンで、
林望先生のレシピでマフィンを作ってご馳走してくれた記憶がある
だが私はそのマフィンを食べても、
林望先生の写真を拝見して、
何か坊ちゃん風のその容貌に親近感が湧かなかったためか、
それ以上林望先生に関心を寄せることもなく今日に至った
しかし、古典がらみでまた林望先生に出会い、
この本を読み進めるうちに、
私の第一印象とは異なり、
林先生の人柄に非常に惹きつけられていった
お人柄がとても正直で好感が持てた
林先生の本を読んで印象に残ったことは以下の通り
SNSが嫌いで一切やっていない
あれは煩わしいだけ
深く付き合う親しい人は何人かいれば良い
団体旅行が嫌いで旅は自由気ままに楽しむのが好き
出先で美味しいところを検索して食べに行くこともない
まして予約して食べに行くこともない
外食よりは家で自分で作った料理を食べるのがいい
配偶者とは親友のような関係
家では孤の生活を楽しむ
家では配偶者に「お世話になっている」という態度で過ごす
終い支度はまず価値あるものから処分など・・・
ざっと記してみたが、
これ、まさに夫の生活スタイルと同じ
ただ大きく違うのは、
林先生は裕福で、
うちは普通
生活環境は大きく異なるけれど、
感性が非常に似ていることに驚いた
林先生は持病の関係で、
食生活に非常に気を遣い、体重管理を徹底されている点も同じ
夫と一緒に生活して、
随分変わった人だと思っていたけれど、
著作を読んで「こんな人まだいたんだ」とニヤニヤして読んだ
林先生夫婦の場合、
ご主人の方がお料理が得意で担当しているが、
うちは夫婦揃って料理が苦手というところが違う
だが私の作ったものを黙って残さず食べているので、
今のところなんとかうまくいっている
林望先生は真面目で頑固な性格とお見受けした
島内景二先生のラジオ古典講読を聞いて、
源氏物語に興味を抱き、その関係で林望先生の著作に出会ったが、
両先生ともに誠実なお人柄が出ていてとても好感が持てた
一時は島内先生の本ばかり借りて読んでいたけれど、
しばらくは林望先生の本を借りて読むことになりそう
30年前、林先生の本を読んでいたらここまで親しみを感じただろうか
雑誌で先生のエッセイを目にしたことはあっても、
それほど関心を持たなかった
今この年になって、
先生との接点を感じられるようになったのだから、
人生は不思議
リアルな人間関係にしても同じ
30年前、とても関心を持って親しくお付き合いした人がいるが、
今は全く接点を感じることもなく、
関心も無くなってしまった
そう考えるとこの先、どんな人と親しくお付き合いするのか、
予想がつかない
友人関係は変わっても、
夫とは最期まで一緒に生活だろう
彼はと今まで「戦友」の関係だったが、
夫とこれからは林先生が勧める「親友」の関係になりたいと願う