昨日、NHKオンデマンドで100分de名著の安部公房「砂の女」を視聴
砂丘にできた蟻地獄のような窪地に騙されて落ちてしまった主人公と、
その窪地に建てられた掘建小屋に住む女性との奇妙な生活を描いた作品
視聴を終えて窓の外を見ると、
裏山の雪が妙に迫って見え、
まるで私は砂の窪みならぬ雪の窪みの中に住んでいるような錯覚に捉われた
まさに「雪の女」
降雪は冬季間に限られ、
雪かきも毎日ではない
けれども、
先日の大雪の時は、
一日中上空から容赦なく降ってくる雪を前に、
やりきれない気持ちになった
今日は朝から快晴
家にこもっていてもそれなりに楽しみはある
午前中は買い置きのバナナでケーキなんぞを焼いたりして、
焼き立てを味わった
けれども、外界と遮断された「雪の女」のような生活をしていると、
自分の感覚がおかしくなってくるような不安を覚え、
午後から歩いて里へ下りて買い物をした( ◠‿◠ )
ドラッグストアで買ったもの
業務スーパーで買ったもの
先日のブログでは雪かきの辛さもあって、
こんな記事を投稿
買い物を終えてリュックを背負い雪道を歩きながら、
私と夫はもし温暖な地へ移住したらうまくいくかと考えた
雪が多いと私が夫を頼りとするシーンが多くなる
運転中車が埋まった時もまず頼るのは夫だ
大雪の時も夫の力を頼る
けれども、恵まれた環境になったら、
私は夫を必要としなくなり、
夫を蔑ろにしてしまう気がする
厳しい自然環境だと、
どうしても互いに助け合わねば生活できない
「砂の女」はあの環境だからこそ、あの男と夫婦になり、
厳しい環境の中で二人の生活が成り立ったが、
互いの助けが必要でなくなったら、
あの二人はそれまでのように夫婦でいられるだろうか・・・
夫がうつ的症状になった時も、
経済に余裕があったら夫とは別居したいと思った私だ
夫が健康を害し、
寝たきりになったら、
私は夫を支えることができるのか
相手が弱くなったから別れるというのでは、
人として情けない
結局、最後は私の人間性が問われる場面に直面する
どうやら「自分の心を育て豊かにする」
これが最終ゴールに向かって、
私に課せられた課題のようだ
今日の夕ごはん
チキンカレー
卵サラダ
中華風マリネ
揚げとわかめの味噌汁