お骨を拾って考えた


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昨日今日と知り合いの男性の葬儀に参列

葬儀が終わり最後に遺体と対面した時、

「ああ、彼は本当に亡くなったんだな」という思いがこみ上げ、

涙をこらえることが出来なかった

そして心のなかで「最後に会った時、100歳まで生きるといったじゃない!

うそつき!寂しいよ」と声をかけた

その後男性と親しかったということで、

仲間を代表して火葬場まで同行

親族の皆さまと共に彼のお骨を拾った

火葬が終わるまでの二時間半、親族の方々と控室で談話

五人兄弟の次男だった彼は末っ子の妹さんと親しかったらしく、

その妹さんが熱心に私に晩年の彼の様子を質問

私もその妹さんを通して彼の結婚のなれそめを聞いた

彼は当時まだ小学校3年生だったその妹さんに頼んで、

後に妻となる女性に「お姉さんはとてもきれいです

そしてお姉さんの手料理をこれからも食べたいです」と手紙を書かせ、

プロポーズしたという

私が男性と知り合った時はすでに壮年だったが、

彼にもそんなうぶな時代があったのだと微笑ましく思った

彼の飼っていた犬はどうなったのか息子さんに尋ねた

彼は私達仲間の前では受け答えもしっかりしていたが、

やはり認知症と見られる症状があって飼い犬にも好きなだけ菓子を与えてしまい、

飼い犬が肥満で日常生活に支障が出てきたため、

同じ敷地に住む別の家族に譲ったということだった

そんなことも知らずに犬好きな私はいつも彼に犬の様子を聞いていた

彼は「元気だよ」と笑顔で答えていたが、

心の中ではどう感じていたのだろう

息子さんから彼は拘束されるのが嫌で、デイサービスも拒否

ヘルパーさんが入ることも面倒がったので、

世話をする家族が大変な思いをしたことを聞いた

出かけても帰る道がわからなくなり捜索願を出したこともある、

と聞いてそんな大変な状況だったのかと驚いた

私たちが見る彼は家族の話しとは全く別人のよう

家族から毎週一回、

決まった時間に私たちの集まりに来るのが彼の生きがいだったのだと聞いて、

胸がいっぱいになった

いよいよ彼のお骨を拾う時間になった

もうこの地上で彼に会うことはない

世界中どこへ行っても彼に会うことはない

死とはそういうことなのだ

世界中こんなに人が溢れているのに、

彼という人はもういないのだ

そして彼という人が一人しかいないように、

私というニンゲンもこの世に一人しか存在しない

私のコピー人間がいないということは私は唯一の存在だ

そのことがとても尊く感じられた

私は私という人間の人生をどのように生きるのか

明日は先日検査で引っかかったCT検査が控えている

私は何か重大な病に冒されているかもしれない

しかし、私は私の人生の主役だ

意識を高くもって最期までしっかり生きるのだ

自分がどんな死に方をするのか考えるのは生き方を考えることと同一である

神という方がいてすべてを完全に支配しているとしたら、

男性のお骨を拾った翌日というタイミングで検査を受けることにも意味がある

ということで、今夜は疲れた身体を休めて静かな気持ちで明日の検査に臨みたいと思う

ご遺族から記念に頂いた花

今日の聖書通読箇所
ペテロの手紙第一  4章
今年から新約聖書を最初から一日一章読んでいます



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コメント

  1. Syu(chan) より:

    初めまして。
    いろいろ読まさせていただいて参考になりました。

    • お雪 より:

      Syuさま
      コメントありがとうございました
      今後とも宜しくお願いします

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