悲惨な体験を直接聴いた

昨日の夕ごはん



牛バラすき焼き、ザーサイ(写真なし)

帰宅が遅くなったので、いよいよ鍋奉行さまのお出まし

ご飯は研いた米に熱湯を入れて水分調整

早炊きでたいた

少し固めだけれど充分食べられる

レトルトパックのご飯よりは旨い

悲しい体験を通して与えられた出会い

昨日も朝から沢山の人と会って話しをした

その中でも今年90歳になる女性の話しが強烈な印象を残した

私は本や原爆資料館で戦争体験を読んだり聞いたりしたことはあったけれど、

本当に悲惨な体験を生で聴くのは初めてだった

もちろん両親は戦争を体験した世代であるが、

母は田舎暮らしだったので目の前で人が殺されるシーンなどは見ずに済んだ

父は学徒出陣で出征したが、外地に行くことなく国内で終戦を迎えた

空港を整備している時、空襲に遭い間一髪助かった話しを聞いたことはあったが、

具体的な様子は話すことなく亡くなった

それだけに昨日の婦人の話しは、涙なしには聴けなかった

彼女の両親は家族を連れて南方の某島に移住

そこに米兵が上陸し、一家は崖の下の洞穴に身を隠したがとうとう敵と相対することになった

父親は彼女の目の前で頭に銃弾を数発受けて即死

母親は敵が迫る中、婦人の一番下の妹を殺し、直後に背後から銃弾を受けて亡くなった

それを見て長女である彼女は遺された妹3人と共に死を覚悟して洞窟を出た

そこには日系人の米軍がいて日本語で彼女の年を聞いた

彼女が「14歳」と答えると、崖の上から吊るされたロープを上るよう言われた

上るとそこにはやはり日本語の話せる米兵がいた

彼女の様子をみて彼は言った

「これは戦争が悪いのです」

ジャングルで3ヶ月身を隠した末に両親と幼い妹を亡くした彼女らは、

その後一年半捕虜収容所で過ごした

その後、帰国

それからは両親の親戚を転々として生活した

その後、東京のおば宅に世話になっていたところでご主人となる人と出会い結婚

お姑さんとなった女性がクリスチャンで、

彼女に連れられて教会に足を運ぶ中で、両親を殺した米軍に対する憎しみも消えてゆき、

彼女も神の存在を信じるようになった

彼女は今長生きをすることが出来てとても幸せだと言った

長く生きていても不満ばかりで生きていることに感謝の言葉を口にしない人もいる

彼女は今、住み慣れた土地を遠く離れ息子夫婦の住むこのマチの高齢者施設で生活している

不便なこと、寂しいこともあると思うが、

彼女の口から出る言葉は生かされていることに対する感謝の言葉のみ

それはやはり人の悲惨な死を目の当たりにし、

自分ももうだめだと覚悟

奇跡的に救助された経験を一瞬だりとも忘れていないからだと思う

彼女の息子さんともお会いした

某大学の教授を退職されて、さらに研究を続けていらした

婦人に次回お会いしたときに、ご主人との出会いなど伺いたいと願っているが、

息子さんを見てもお姑の話しを伺っても、

先に亡くなったご主人は優しいしっかりした方だったと思われた

私には想像も出来ないくらい悲しい経験をされたと思う

しかし、目の前の婦人は非常に冷静で淡々と経験を語った

長い年月を経て彼女はこの苦しみを乗り越えたのだろう

あらためて戦争は悲惨で愚かな出来事だったと思う

二度とそのような悲しい思い繰り返してはならないと願う

けれども、ニンゲンはたとえどんなに苦しい経験をしても、

「許し」「赦される」ことを通して、苦しみから解放されると感じた

夫に最後の大作をプレゼントすることにした

夫はいつも私が刺した刺繍布で作った巾着に必需品を入れて出かけている

毎日持ち歩いているので、数年でぼろぼろになる

今回、入院に際し過去製作した新たな巾着を探したが、

とうとうこの巾着が最後となってしまった

これは額用に作ったけれど、袋に仕立てたもの

私が入院した時のために作ったけれど、

うちの飼い猫そっくりの猫が刺繍してあるので、入院中寂しくないように夫にプレゼント

私も老眼がすすみ、もうこんな目の細かい刺繍は二度と作る気持ちにならない

でも、タンスの肥やしにしているよりは使ったほうが良いだろう

作って十年でこの作品もやっと日の目を見る

夫の入院期間が長引くかもしれないが、

先の婦人の経験の比にはならない

なにがあっても今この平和な国で生活できることがどんなに幸いなことであるか

感謝して今日も過ごそう



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