昨日の夕ごはん
親友、涙す
親友と久しぶりに色々話しをした
親友は昨今の子殺し、親殺しの事件をニュースで見るたびに、
自分の家族も、事件の当事者になっていたのではないかと考える、
と言っていた
親友宅は非常に裕福である
立派な御殿のような邸宅に住んでいる
子どもも男女複数に恵まれ、皆健康面でも恵まれている
しかし、息子が思春期の時に彼女の夫の暴言をきっかけに家出
一時期行方もわからない時があった
その後も悪い仲間と付き合ったりして彼女の装飾品を盗んでは、
質に流して生活費を稼ぐといったこともしていたが、
悪い仲間と離すために海外留学に出して戻ってからは、
心機一転、父親の事業を受け継ぎ真面目に働いている
特に結婚してからは仕事にも家庭奉仕にも情熱を注ぎ、
生活もすっかり落ち着いた
そのことを話した後、親友は、
「一時期の混乱した暮らしを思うと、わたくしはなんと幸せなのか、、、
あの時は、家の中で大きな事件が起こることも覚悟したのに、、、、
今幸せと感じることができるのは、
息子にしっかりしたお嫁さんが与えられたからだと思う
わたくしが生んで育てた娘ではないけれど、良い娘が与えられて、
ほんとうに感謝しています」と涙をぬぐった
それを聞いて、私もおのれを省みた
私は息子と同居していた時、彼女のような問題で苦労したことはなかった
息子との生活はとても楽しかったし、母親として優越感に浸ることもできた
それだけに息子のいない生活が虚しく思えてくるのだろう
しかし、親友の話しを聞いて、
私はどれほど自分が恵まれていたのかということにも気がついた
息子は一生懸命人様のため家族のために働いている
子どもにも恵まれ、お嫁さんともうまくいっているようだ
涙を流して幸せだというのは私も同じではないのか
そう思えないのは、私の問題である
満たされないと思うその心に向き合わねば私の幸せはない、、、、
夫が変わった
そのように考えて夕ごはんを食べていると夫が息子から来た動画をiPadで見始めた
孫が離乳食を食べている動画
「ほら、こうすると一緒にご飯を食べているみたいだろう」と笑顔で言った
見ているこちらも自然と頬が緩む
しかし、動画は数十秒ですぐに静止
また静かな夫婦の食卓に戻った
食後、孫が息子にあやされてきゃっきゃと笑っている動画を見て、
「いいなぁ」とつぶやくと、
夫が「ぼくもお雪ちゃんにやってあげようか」と言った
ほんとに出来るの?じゃ、やってもらおうか、とマネしてもらうことにした
がんばる夫の顔を機関車にしてみた
解説:前に抱きかかえて上下運動をしている図
還暦過ぎた夫にあやしてもらうのは生涯最後だろう、、、
時間にして数十秒
動画とほぼ同じタイム
よく頑張った!
私も今日は心を入れ替えて夫に仕えることにしようと、
今朝は朝一番で夫の洗濯物にアイロンをかけて出勤する夫を見送った
優しい夫の気持ちが身にしみる