「嘘をついた」という夫の告白を聞いて・・・


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今日の夕ごはん

焼き鮭、もやしと揚げかまぼことしいたけの甘辛炒め、おからの炒り煮、

たまごサラダ、じゃがいもとわかめの味噌汁

「嘘をついた」という夫の告白を聞いて・・・

友人が、浮かない顔で、「ある韓国映画を見て非常に気分が悪くなった」と言っていた

半地下で暮らす家族が、「嘘」を言って富裕層の家族と関わりを持ち、

それが想像もできない結末で終わる映画らしい

その人がこの映画を見た別の友人に感想を聞いたら、

同じように「後味の悪い映画だった」と言った

軽い気持ちで言った嘘が、次々と嘘を重ねることになり、

後へ引けなくなるなんて、

考えただけでオソロシイ・・・

その話しを夫にしたら、

「私も昔嘘をついて気まずい経験をしたことがある」と言って、

20代の頃の話しを始めた

それは夫が大学2年の時だった

夏休み、夫は地方の旅館で長期アルバイトに励んでいた

そこに東京から同年代の男子学生がバイトで入ってきた

夫と彼は意気投合

その後、夫は東京に住む彼の家に招かれた

ちょうどその頃、東北に暮らす農家の父は東京に出稼ぎに出ていた

夫が東京に行くというと、母は父に会って来るよう言った

東京に住むその友人はとても親切な人で、

土地勘のない夫のために父に会う時同行すると言ってくれた

しかし、夫は父が出稼ぎで東京に来ていることを恥ずかしく思い、

「親戚のおじさんに会う」と嘘をついたという

しかし、実際会った時にその嘘は簡単にバレてしまい、

友人とは気まずい空気が流れ、

友人に対して「父」と正直に言えなかったことで、

後々胸の奥がチクチクと痛んだと言った

私が夫と知り合ったのはそれから数年後だが、

その時には夫は自分の父が出稼ぎをしていたことを正直に話した

なので、彼が父の職業を恥ずかしく思っていたとは思わなかった

最初にその友人に嘘を言ったことで、

夫の胸は痛み、もう嘘は言わないと決めたのだろう

夫は、地方の旅館でともに汗を流して働いていた時は、

その友人を近く感じていたのに、

いざ、彼の実家に行ってみると、都会で豊かに暮らしている様子を見て、

彼の実家との格差を感じ、

嘘をついてしまったのだろうと思う

そういう気持ちは誰にでもあるだろう・・

子どもは親や生まれる環境を選べない

貧しい家に生まれたことで、

悲しい気持ちや苦しい経験をしなければならないこともあるだろうが、

それはその子どものせいではない

このことを私は小学生の時父から教わった

経済的に恵まれた家に生まれた私が、

将来自分がそのことで優れた者だと勘違いしないように戒めたのだと思う

夫と私は全く違った環境で生まれ育った

40年近く一緒に生活して、

夫の気持ちはだいぶ理解できていると思っていたけれど、

夫の心の中には私の知らない、そして感じることのできないものが、

まだまだたくさんあることを夫との会話から感じた

しかし、今日は嘘をついたことを悲しむ夫の姿が、

とても尊いものに感じられ私には眩しかった


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