昨日、夫はとても疲れた様子で帰宅した
私のかつての恋人を含む3人が、
夫のオフィスを訪ね昼食を共にしたのだった
出かける時、
私は夫に
3人の写真を忘れず撮ってね
とお願いしていた
夫は帰宅前に一枚だけ撮った3人の写真をLINEで送ってきた
それを見るなり、私は誰もいない部屋で絶叫！
20年ぶりくらいに見る元恋人Aくん、
彼だけがすっかり老け込み、
能面の翁そっくりだったからである
ちょっと前に神田正輝さんが急激に老けたことが話題になっていたが、
それに近い衝撃があった
片思いだったBくんは、まだ大学生時代の面影があった
Cくんは記憶にないので比較できない
一人だけ非常に服装が地味だったこともあるが、
恐らくAくんは農家なので日に焼けて、
紫外線の影響を受けてシワが多くなったのだろう
この御三方は退職して時間に余裕ができたので、
遊びに来たのかと思ったら、
BくんとCくんはまだ現役で来年退職とのこと
Aくんは死ぬまで仕事を続けるつもりという
今回御三方はわざわざ夫ともう一人の知人に会うためだけに、
はるばる当地を訪問したという
具体的な打ち合わせがなかったこともあり、
夫は2時間半くらい歓談してお別れと考えていたが、
彼らはお酒持参で半日過ごす予定で来た
そうとは知らず、
食事と茶菓は夫が近くのレストランに弁当を注文して準備したが、
お酒のつまみまでは用意しなかったので、
食べ物も飲み物も尽きて3時間半くらいで切り上げたという
夫は彼らを見送ってからまた仕事の続きをして、
とても疲れたようだ
40年ぶりに会ったBくんとCくんも交え、
何を話したか聞くと、
知っている仲間の消息、
誰が亡くなった、離婚した、仕事で失敗したという話題
後はそれまでの御三方の仕事に関すること
つまり過去に関することが中心だったという
面白かったのは、御三方の手土産
立派な虎屋の羊羹を持参したCくん、
Aくんは地元のお菓子屋さんのお菓子
Bくんは千疋屋の小さなお菓子と、
お菓子を見ただけで、
夫との関係が垣間見えたこと
今回残念に思ったことが一つある
夫を訪問したAくんは、
他の二人は名刺を出さなかったのに、
会うなり夫に名刺を差し出したという
今時わざわざ友人に名刺を渡す時代でもないと思うが・・・
それには、
Aくんが農業経営で大きな実績を上げていることが記されていた
私はそこに何かプレッシャーを感じ、
なんだか夫に申し訳ない思いがした
そして、かつて彼と結婚を考えたこともあっただけに、
純真だった彼が、
この40年の間にすっかり世俗にまみれてしまったように感じた
夫はその名刺を
はい、これ。
と言って私の机に置いた
住所も携帯の番号も載っている名刺
私が手元に置くと思っているのだろうか
夫に返したのは言うまでもない
さあ、今年も残すところあと二日となった
今年は正月料理を作る気持ちにならないので、
正月気分を上げるために、
玄関用に花を買ってきた
今日の夕ごはん
肉豆腐
長芋のポン酢
ほうれん草の胡麻和え
ナスの味噌汁
サンふじ
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