遺産分割の話し合いできょうだいの本心を見た

数ヶ月前に実母を亡くした友人に会った

会うなり、

と堪えていた思いを吐き出した

彼女は資産家の家に生まれた

姉が二人

今回親が亡くなり、遺産相続の話し合いをするということで、

遠い実家まで出かけた

行くだけでも交通費がそれなりにかかるので、

事前に税理士に親の資産に関する資料を送ってもらい、

自分なりに心づもりをして出かけた

きょうだいが揃ったところで、

跡取りの長姉が切り出した

親の財産のうち不動産は地元に住むこの長姉が全て相続

現金を二人の妹で分割する案が提示された

それを計算すると、

友人の受け取り分は全資産の5％だったという

と絶句

長姉は遠隔地に住む妹が不動産を受け継いでも管理できないのではないかと言ったが、

その不動産は高額な地代が毎月入る土地ばかり

そこで、友人は

と、自分なりの配分を提示

彼女が提示したのは全資産を、

長女７次女２友人１の割合で分ける案

結局その案をそれぞれが受け入れ決まったという

と言うと、

と嘆いた

友人のご主人は医師

長姉から「あなたはこれでも生活に困らないでしょ」とも言われたという

確かに自分は三人の中では一番恵まれた環境にはいる

けれども、だからと言って5％はないだろうと思ったと言う

友人の親は生前

と言っていた

友人の本音としては、

生きている間に正式な遺書を残して欲しかったが、

それまできょうだいとしてそれなりに仲良く過ごしていたので、

まさか遺産のことでこんな極端な数字を出すとは思わなかったようだ

と聞かれたので、

と話し、二人で深くため息をついた

うちの場合は親の意思で跡取りの次姉が7割

残りを私と長姉で分けたが、

私は異議申し立てをして裁判沙汰にしたくなかったので、

後悔していない

友人とも、「遺産といえば不労所得

それをあてにして裁判に労力を使い、

残りの人生を暮らしたくない」ということで意見が一致

今、自分に与えられているものに感謝して暮らす方が、

幸せな気持ちで生きていける

今回は二人でそのことを確認し、

笑顔で別れた

相続分割が決まってから9年経つが、

そのことで後悔したことは一度もない

もうおカネのことで嫌な思いをするのはまっぴら御免

相続問題を通して、

長姉とは絶縁、次姉とはカタチばかりの付き合いとなったが、

お金のことを通して相手の心の奥にあるものを見てしまったので、

これもしょうがないと思う

今日の夕ごはん

回鍋肉

卵とトマトの塩炒め

小松菜とエノキの煮浸し

豆腐と水菜の味噌汁

本格中華には欠かせません